人、人、人... レバラン連休、行楽地が盛況 きょうまで混雑予測
民族大移動のレバラン(断食月明け大祭)連休。ムスリムらは親族に会いに帰省する一方、長い連休を行楽地で楽しむ家族も増えた。国民の所得増に伴い、観光業者にとってこの時期は書き入れ時となる。政府指定の有給休暇奨励日と合わせた連休が21日まで続くため、混雑が見込まれる
旅行先や航空券の価格比較サイト「スカイスキャナー」によると、レバラン休暇の旅行先で人気があったのは、ジャカルタ特別州とバリ州、東ジャワ州スラバヤ、ジョクジャカルタ特別州、北スマトラ州メダン、西ヌサトゥンガラ州ロンボク島の5カ所だった。
ホテル予約サイト「アゴダ・コム」によると、バリ島とジャカルタ、ジョクジャ、バンドン、ロンボク島で17〜18日に宿泊する観光客が最も多かった。
バリ島を訪れた国内観光客はレバラン連休初日で約1万5千人にのぼった。ホテルは早い時期から予約で埋まり、東ジャワ州ラウン山の噴火が、連休中はバリ路線には影響がなかったことが幸いした。クタビーチなどで過ごし、21日まで滞在予定の人が多い。
西ジャワ州チルボンで7月初めにオープンした巨大プール施設「ウオーターランド」では、1日に5千人もの人であふれた。普段は1日500人ほどで、10倍に膨れあがった。
ジャカルタ特別州観光文化局によると、17〜19日の3日間でジャカルタ特別州内の行楽地へ足を運んだ人数は80万9963人に上った。観光客のほとんどが首都圏内の在住者。
北ジャカルタのアンチョール公園と東ジャカルタのテーマパーク、タマン・ミニ・インドネシア・インダ(TMII)、南ジャカルタのラグナン動物園の3カ所に集中。期間中はアンチョール公園に27万6千人、TMIIに13万8696人、ラグナン動物園に20万3303人が訪れ、2日目が最も混雑した。
モールの多くは営業し、レバラン祭日2日目の18日に買い物客がピークに達した。中央ジャカルタにあるモール「グランド・インドネシア」では初日は駐車台数が計9500台、買い物客は7万〜8万人で、2日目は1万1000台、約9万人に跳ね上がった。
レバラン連休は21日まで続くため客足はまだ伸びるが、その後は徐々に減少し学校が始まる26日ごろには通常通りに落ち着くと見られる。(毛利春香)