マンダム工場で火災 5人死亡 56人負傷 先月開所 13日操業再開 西ジャワ州ブカシ県MM2100

 10日午前9時18分ごろ、西ジャワ州ブカシ県MM2100工業団地内にあるマンダム・インドネシアの工場で火災が発生した。マンダム本社(大阪市)によると、火は午前10時半ごろ消し止められたが、この火事でインドネシア人社員5人が死亡、56人が負傷した。工場は先月12日、完成したばかりだった。
 本社によると、出火したのは、エアゾール生産ラインのあるファクトリー1で、ヘアスプレーなどに使うガスの充填室。この日は午前8時から操業していた。火災で一部が消失したエアゾール生産ライン以外は13日から操業再開する。地元メディアによると、爆発が起きたとの情報もあるが、警視庁が出火原因を調べている。
 現場の工場からは出火当時黒煙が上がり、赤い炎が遠方からも確認された。火災時に現場付近を通りかかった近所に住むドニーさん(24)は「突然爆発音がした。爆発は5回ほど続いて炎が上がった」と話した。その後工場入り口から従業員が多く逃げてきたという。
 負傷者は五つの病院に搬送され、手当てを受けているが、何人かは重傷の模様。
 搬送された病院はプルマタ・ブカシ病院(5人)▽ヘルミナ・グランド・ウィサタ病院(37人)▽東ブカシ・ミトラ病院(8人)▽ブカシ県中央病院(1人)▽クラマットジャティ警察病院(4人)――など。
 マンダムは1969年にインドネシアで「丹頂インドネシア」を設立し、71年北ジャカルタ・スンタル工場で生産を開始。93年にジャカルタ証券取引所に上場、2001年、現在のマンダム・インドネシアに改名。今年6月12日、スンタルにあった製品製造工場をMM2100に移転、新工場をオープンした。
 マンダム・インドネシアの男性用整髪料の国内シェアは7割を占め、トップ。マンダム全体でもインドネシアの売り上げは4分の1近くを占めて日本に次いで大きく、マンダムにとっては重要な市場となっている。(堀之内健史)

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