過去最高更新1万7893人 日系企業も22・8%増 在留邦人 9.8%増 外務省14年統計

 日本の外務省はこのほど海外在留邦人数調査統計の結果を発表した。昨年10月1日時点でのインドネシアの在留邦人総数(日本国民で3カ月以上の長期滞在者と永住者の合計)は、前年同期比9・8%増の1万7893人となった。日系企業数も前年同期比で22・8%増の1766社となっており、進出日系企業数の増加が在留邦人総数を押し上げている。 
 管轄別では、インドネシア大使館(管轄区域・ジャカルタ特別州、西ジャワ州、バンテン州、中部ジャワ州、ジョクジャカルタ特別州、中部カリマンタン州、西カリマンタン州、南スマトラ州、バンカ・ブリトゥン州、ブンクル州、ランプン州)が前年同期比11%増の1万3772人。スラバヤ総領事館(東ジャワ州、東カリマンタン州、南カリマンタン州)が同5・8%増の816人。デンパサール総領事館(バリ州、西ヌサトゥンガラ州、東ヌサトゥンガラ州)が同9・2%増の2800人。 
 メダン総領事館(アチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州、ジャンビ州、リアウ州、リアウ諸島州)が同3・4%減の308人。在マカッサル領事事務所(北スラウェシ州、ゴロンタロ州、中部スラウェシ州、東南スラウェシ州、南スラウェシ州、西スラウェシ州、マルク州、北マルク州、パプア州、西パプア州)は同15・6%減の197人だった。
 インドネシアの在留邦人総数は、2013年は前年同期比10・7%の1万6296人、12年は同18・1%増の1万4720人、11年は同6・6%増の1万2469人と近年は毎年増加している。
 在イ日系企業数も増加が続いており、昨年10月1日時点で前年同期比22・8%の1766社で過去最高を更新。ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)法人部会の会員企業数も、25日現在で過去最高の616社に上る。
 昨年はインドネシアの経済成長減速が顕著になったが、日本からの投資意欲は相変わらず旺盛。進出企業数の増加が在留邦人数の増加に結びついている。
■ASEANでも増加
 世界に滞在する在留邦人数は前年比3万1912人増の129万175人で過去最高を更新。地域では北米が最多の47万7507人で全体比37%を占め、アジア地域は2番目に多い37万9498人で全体比29・4%を占めた。
 国別では、インドネシアの在留邦人数は第15位。1位は米国の41万4247人で、中国の13万3902人、オーストラリアの8万5083人、英国の6万7258人が続いた。
 東南アジア諸国連合(ASEAN)では、タイが前年同期比8・5%増の6万4285人で国別5位で最多。国別の上位15位以内にはシンガポールが同15・9%増の3万5982人で11位、マレーシアが同3・1%増の2万2056人で12位、フィリピンが5・1%増の1万8870人で13位に入り、インドネシアを上回った。
 統計は世界各地の在外公館事務所に在留届を提出した邦人数を基に算出した。(藤本迅)

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