ヒカリ幼稚園が開園 チカラン周辺、園児受け皿に リッポー・グループ

 リッポー・グループは5日、西ジャワ州ブカシ県チカランのニュータウン地区オレンジ・カウンティに「ヒカリ幼稚園」を開園した。リッポーが日本の教育課程を土台にした教育施設を作るのは初めて。ブカシ県やカラワン県など日系企業の工業団地集積地で、需要の高まる日本語教育の受け皿を目指す。開園式には、リッポー・グループのジェームス・リアディCEOが駆けつけた。

 幼稚園施設は2階建てで、教室は8教室。1教室ごとに25人ほど学ぶことができる。屋内には食堂や保健室、図書館、多目的ホール、コンピューター室などを備え、屋外にはバスケットコートやミニサッカー場などの施設を持つ。野菜畑や動物の飼育園なども準備する予定。幼稚園の延べ床面積は約2500平方メートル。
 現在、幼稚園教諭は2人。日本の幼稚園で7年間教諭経験のある村林たかねさんと養護教諭経験を持つ井上真菜さん。村林さんは「笑顔で活気のある幼稚園にしていきたい」と意気込みを語った。今後、日本語に加え英語も学ぶことができるようにするという。
 現在のヒカリ幼稚園の立地はオレンジ・カウンティ内のショッピング施設ハイパーマートに隣接するが、将来的にオレンジ・カウンティ内に約4倍(1万平方メートル)の規模で移転を考えている。
 リッポー・グループのジェームス・リアディCEOは今後、日本企業の西ジャワ州への進出はさらに加速すると見通して、日本人向けの教育施設の必要性を指摘。「チカラン付近に働く日本人は多いが、身近に通える日本人向けの教育施設がなく、不便な思いをしている人が多い」と語った。今後も日本人向け教育施設の充実を図り、将来的に小中高校も開校予定だ。開園式に参加した保護者からは「チカランに住んでいたので近くに幼稚園ができて良かった」との声があった。
 日本側からは、大使館の河内俊夫領事部長や、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)の高橋健司運営委員会委員長も駆けつけ、開園を祝った。
 オレンジ・カウンティを開発するリッポー・チカランは同地の開発をバンテン州タンゲランにあるリッポー・カラワチを一つの街として構想しており、その中に国際コミュニティーを取り入れたニュータウン開発を進めていく予定。リッポー・グループはプリタ・ハラパン大学(UPH)をはじめ、幼稚園から小中高まで教育施設を持つ。(佐藤拓也、写真も)

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