アンクルンの音色響く　新記録　２万人が集結　バンドンでＡＡ会議　祝う

　アジア・アフリカ会議（ＡＡ会議）６０周年記念会議を祝して、西ジャワ州バンドンで２３日、２万７０４人が集まるアンクルン演奏のイベントが催された。インドネシア記念博物館（ＭＵＲＩ）は最大のアンクルン演奏会として国内記録に認定。平和を願ってアンクルンの音を響かせた。
　２３日午前７時、バンドン市シリワンギ競技場に市内各地からボランティアらが集まり始め、イベント開始の午前１１時半、２万７０４人による演奏が始まった。参加者は１９８５年に大ヒットした「ウィ・アー・ザ・ワールド」や国歌「インドネシア・ラヤ」の歌に合わせて演奏した。
　イベントは「アンクルンの音色を世界へ」をテーマに、小学生〜高校生などが参加。リドワン・カミル・バンドン市長やアリフ・ヤフヤ観光相、ＭＵＲＩのスメスタ・スシロ副館長などが列席した。
　バンドン市内では２７日まで、各地でＡＡ会議開催に伴う催しが続く。市内のショッピングモールでは５５年の第１回会議の写真展を開催。ＡＡスマートシティ・サミット、ＡＡ青年会議なども開かれ、ムルデカ通り周辺では各国の国旗など装飾で記念式典を盛り上げている。
　２５日にはアジア・アフリカ通りで伝統衣装などを着た人が練り歩くパレードが開かれる。ＡＡ会議に参加する韓国、日本、中国、インドなど約２０カ国の代表者らを招待する予定。（西村百合恵）