二輪の夜間通行を許可 ブロックMまで規制拡張案も 午後11時〜午前6時
昨年末からジャカルタ特別州の目抜き通りで始まった二輪規制で、アホック知事は深夜帯に限り通行を許可する州知事令を発令し、6日午後11時から施行された。知事は約3カ月にわたる規制で渋滞緩和に効果があったと評価。通行が少なくなる夜間は規制する必要がないと判断した。地元紙が報じた。
中央ジャカルタ・ホテルインドネシア(HI)前ロータリーから大統領宮殿(イスタナ)までのタムリン通り〜メダン・ムルデカバラット通りで実施していた二輪車の通行規制で、これまで24時間通行禁止だったものを、午後11時〜午前6時の7時間に限り可能とする。
午前6時からは通勤ラッシュとなるため、今まで通り規制対象となり、違反者には罰金が科される。HI周辺には夜間の通行を許可する看板などを設置し、二輪利用者に周知を進めている。
アホック知事は「規制で渋滞が減り、通りがすっきりした」とする一方で「夜間は車両が少なく、二輪車の通行を規制する必要がない」と規制緩和に踏み切った。
また知事は、二輪規制を西ジャカルタのコタ・トゥア〜ブロックM周辺まで拡張し、二輪から公共交通機関への切り替えを促す考えも示している。時期は未定だが、今年中に実施したいとした。
州政府は規制実施に伴って二輪車を駐車できるスペースが必要だとして、ラトゥプラザ〜スディルマン周辺で駐車場を探している。2016年からは電子課金システム(ERP)で通行料を徴収する計画もあり、四輪車利用者の削減も見込んでいる。