日本の飛行艇に関心 高性能でイ空軍

 日本政府が輸出に意欲を示すUS2に、国軍も高い関心を持ち始めた。昨年12月末からのエアアジア機捜索で、それまで大本命とされたロシア製飛行艇の性能不足が露見し、選定に待ったがかかったからだ。今回の覚書締結を機に、両国間での検討に弾みが付く可能性がある。
 ジョコウィ大統領の掲げる「海洋国家構想」に沿い、沿岸警備体制の構築を急務とする国軍は、海上で離着水できる飛行艇の導入を検討。昨年末時点では、ロシア・ベリエフ社のジェット飛行艇Be200にほぼ固まっていた。しかし、ロシア政府が墜落機の捜索に同機を派遣した際、3〜4メートルの高い波に阻まれ「一度も現場に降りられなかった」(インドネシア空軍幹部)という。
 再考を余儀なくされた国軍のなかで、新たな候補として浮上したのがUS2だ。波高3メートルでも着水でき、航続距離や積載重量でも世界最高水準の性能を持つ。プロペラ機のためより低速飛行が可能で、海洋監視にも有利になる。
 US2は日本政府も輸出に意欲を示している。1機120億円と、Be200の3倍近い価格がネックだが、空軍関係者によると、製造元の新明和工業(本社・兵庫県宝塚市)関係者が今月上旬、来イした際、アグス・スプリヤトナ空軍参謀長が面談し、関心の高さをうかがわせた。
 一方、海外の防衛装備を購入する際、地元企業の参画や技術移転を義務づけるインドネシアの制度や、日本政府が防衛装備移転三原則で定める目的外使用や再輸出の制限など、両国で詰めなければならない課題は多く、具体化には長い時間を要するとみられる。(道下健弘)

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