路上強盗の対策強化 国軍・警察 オートバイ転売も監視
首都圏で路上強盗の凶悪化が進んでいるとして、国軍はこのほど警視庁と協力し、対策を強化する方針を明らかにした。先月下旬には住民がオートバイ強盗を焼殺する事件が発生。銃器などで警察に抵抗する強盗集団も増えているとして合同で防犯に取り組む。
西ジャワ州ブカシ市を管轄する陸軍管区幹部は、同市で急増している路上強盗の対策として、約20〜30人編成の小隊を配備すると発表した。警察と合同でパトロールにも協力し、強盗集団に関する情報も収集する。
土地勘のある地元住民や市民団体にも協力を要請する。強盗犯の多くは盗んだオートバイを転売するため、短期間でオートバイを買い換えた人物などを監視するという。
ブカシ市ではオートバイを狙った路上強盗が頻発している。7日にはブルーバード・タクシーの運転手が、自宅でバイク強盗犯に抵抗して射殺される事件が発生したばかり。
警視庁はスマトラ島の東ランプンから強盗集団が首都圏に潜入し、組織的な犯罪を繰り返していると指摘。抵抗する住民らからリンチされることなども想定し、銃器を携帯して犯行に及ぶケースが増加。また麻薬を使用しているグループも多く、犯人には尿検査も実施していく方針。
警視庁のプルウォ・チャフヨコ刑事局長は地元メディアに「犯行はさらに凶悪化している。再犯の強盗犯も多く、厳罰を下して抑止につなげるべきだ」と述べた。