ギャラクシー、心ひとつに 札幌PRに反響も ジャワジャズ
ジャワジャズフェスティバル(ジャワジャズ)最終日の8日、ジャワジャズ常連の邦人ビッグバンド「ギャラクシー」の24人が屋外ステージに立ち、観客の拍手を浴びた。札幌の音楽イベント「サッポロ・シティ・ジャズ」も昨年に続いてブースを出し、インドネシアの音楽ファンやミュージシャンを誘致するPRを展開した。
ギャラクシーが登場すると観客も埋まり始めた。昨年のジャワジャズ直後に野々山悟さんがコンサートマスターに就任。野々山さんによると、今回のテーマは「基本に忠実に音を出し、アンサンブルを奏でること」。昨年までは高度な技術と派手なパフォーマンスで観客を魅了したが、今年は、音の強弱などのメリハリをメンバーたちが意識し、質の高い音楽を届けるよう心がけた。
「コーヒー・ルンバ」や「シカゴ」、「オールド・ミー」など普段から練習を積み磨き上げた全11曲を披露した。来場者が知っている曲を選び、一曲一曲の細部を磨いていくことが、これからのギャラクシーの活動につながると、心を一つにして挑んだ。「入り口近くのステージ。立ち止まって聴いてくれている人もいた」と選曲が奏功したことを実感した。
練習は週に一度。それぞれが会社務めで時間が限られているうえ、音楽経験の差がある。「アマチュアバンドでも、一生懸命にやってきた」。ジャワジャズはギャラクシーの活動のなかでも日頃の練習の成果を発揮できる大舞台。野々山さんは「この場所に立てることに感謝しながら、気持ちを込めて演奏した」と笑顔で話した。
▼シティ・ジャズに来て
冬は雪祭り、夏はジャズを楽しんでもらおうと、2007年にスタートした札幌市の音楽イベント「サッポロ・シティ・ジャズ」。インドネシアの音楽ファンやミュージシャンにも日本北端の「ジャズの街」を知ってほしいと、昨年に続き、屋外ブースでイベントをPR。北海道出身のギタリスト、山木将平さんはブースで「心の友」などを披露した。
昨年のサッポロ・シティ・ジャズは約1カ月で10万人を超える観客を動員した。今年は7月9日〜8月29日に開催。ブース来場者にはアンケートで「北海道のどこに行ってみたいか」、「札幌に行ってみたいか」などと聞いた。山木さんのマネージャーの木藤誠さんによると、同イベントに関する問い合わせがあったり、インドネシア人アーティストがイベント出演を希望したりと反響があったという。 (山本康行、写真も)