ボゴール宮殿を拠点に 大統領 与党と距離、野党に接近か

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が、中央ジャカルタから西ジャワ州ボゴールの大統領宮殿(イスタナ)へ公務の拠点を移す意向であることが分かった。警察長官人事など政権に影響を与える重大な発表を目前に控え、意見対立が続く与党・闘争民主党(PDIP)と距離を置く一方、野党幹部の自宅と近いボゴール宮殿に腰を据え、指導力を発揮しようとする意図があるとみられる。

 アンディ・ウィジャヤント内閣官房長官はこのほど、ジョコウィ大統領は3カ月間ほど、ボゴール宮殿をより頻繁に使用すると明らかにした。15日までボゴール宮殿に泊まった日はないが、宮殿内にある施設を整備し、宿泊にも備える。中央ジャカルタのイスタナからは、すでにさまざまな私物を持ち運んでいるという。
 だが移転ではなく、大統領の希望に応じ臨機応変に対処する。同長官によると、ボゴール宮殿は「よりリラックスできるほか、200人を超える全国の県知事との会合なども開ける」と利点を挙げた。主に金、土曜と週末にかけ、ボゴール宮殿を利用する予定という。
 ボゴール市のビマ・アリヤ市長は「宮殿や植物園周辺の整備を加速させることにもつながる」と大統領の予定を歓迎し、市予算で計画している幅4メートルの歩道の建設なども急ぐとした。国家官房と連携し、警備などの問題に対処していく方針だ。
 先月以降、ジョコウィ大統領はボゴール宮殿で重要な会合を次々と開いている。汚職撲滅委員会(KPK)や警察、軍の幹部らと協議し、野党連合代表のプラボウォ氏との2者会談の場所にもボゴール宮殿を選んだ。
■プラボウォ邸の近く
 部分的な「遷都」の理由をめぐり、さまざまな臆測が出ている。ジョコウィ大統領がメガワティ党首や党幹部と距離を置くための方策の一つとの声もある。
 パラマディナ大学講師のヘンドリ・サトリオ氏(政治学)は地元メディアに「トゥク・ウマール(メガワティ邸のある中央ジャカルタ・メンテン地区の通り)から距離を置く、ジョコウィ流のコミュニケーションの取り方だ」と指摘する。
 むしろボゴール宮殿は、プラボウォ氏の邸宅があるボゴール県ハンバランから近く、また同県チケアスにはユドヨノ前大統領の自宅もある。ボゴールに拠点を据えることで、野党勢力との意志疎通も円滑になると分析する。
 ジョコウィ大統領は14日、中部ジャワ州ソロで開かれた与党ハヌラ党の党大会にメガワティ氏らと出席したが、複数の地元メディアは「冷淡な対応」と両者の態度を報じた。ヘンドリ氏は「これまでメガワティ氏と会うことは公表しなかったが、プラボウォ氏との会談はオープンにした」と指摘。ジョコウィ氏が与野党の意向に配慮しながら、同時に双方をけん制する方策を講じているとの見方を示した。

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