幸福度指数68.28ポイント ジャカルタは14位 13年比、全項目で上昇
中央統計局(BPS)は5日、2014年の国民の幸福度指数が68.28ポイント(最高100)だったと発表した。
2013年と比べると10項目全てで上昇し、幸福度指数は3.17ポイント高まった。最も指数が上昇した項目は家族収入で、5.06高い63.0だった。
同指数は家族収入、治安、家族関係、雇用や住宅・資産など10項目を対象に、項目ごとの満足度を合成して指数を作る。収入など経済的な指標だけでなく、人間関係や環境などへの満足度も対象に加えることで、「ポストGDP(国民総生産)の統計」として近年注目を集めている。
全国各地の7万631世帯から回答を得た。
地域別では、74.42のリアウ州がトップで、マルク州72.12、東カリマンタン州71.45と続く。下位3地域は西スマトラ州66.79、東ヌサトゥンガラ州66.22、パプア州60.57だった。ジャカルタ特別州は69.21で34州中で14番目だった。
男女別では男性67.94と比べ、68.61と女性の方が幸福度指数が高かった。家族構成では未婚者は既婚者よりわずかに幸福度指数が高く、離婚経験者が最低だった。国全体では4人家族が68.97と最も高く、5人以上になると指数は下がるが、ジャカルタ特別州では2人家族が最も幸福度指数が高く、3人以上になると低下した。
国全体の年代別では25〜40歳の幸福度指数が最も高く65歳以上が最も低かったのに比べ、ジャカルタでは65歳以上の幸福度指数が最も高く、17〜24歳が最も低かった。
同調査では教育と収入が幸福度指数に大きく影響することがわかった。給与別の幸福度指数では、月収180万ルピア以下を最下限に設定。180万ルピア以下が64.58と最低で、所得が上昇するにつれ指数も上がり、月収720万ルピア以上の世帯が76.34と最も高かった。
教育水準で見た場合は、低学歴は65.30で、大学院卒業では79.47まで上昇。高学歴になるほど幸福度指数が高かった。
回答者の57.84%が都市部、残りの49.02%が地方に住んでおり、男女比はほぼ半分だった。