倒木で4人死亡、21人負傷 ボゴール植物園 高さ8mの老木

 西ジャワ州ボゴール市のボゴール植物園で11日午前10時ごろ、強風と大雨の影響で高さ約8メートル、直径約2メートルのアガチス(ナンヨウスギ科)の木が倒れ、観光客数十人が下敷きになり、4人が死亡、21人が負傷した。
 ボゴール警察によると、木が倒れたのは同園3番ゲートから約500メートルの場所。事故当時、ボゴール県の自動車部品会社の従業員70人が訪れており、死傷者全員が同社従業員だった。
 従業員のユディ・ワヒュディさんは地元メディアに「仲間と木の下に集まって最低賃金について話し合っていたら、突然木が倒れてきた」と話した。頭部などに木が直撃し、25人がボゴール市の赤十字病院に搬送されたが、4人は死亡した。ボゴール市のビマ・アリヤ市長は同日、被害者の搬送などを支援すると話した。
 同植物園は19世紀初頭、ボゴール宮殿に居住した英国のラッフルズ総督が造った庭園で、オランダが植物園として整備した。87ヘクタールの敷地に1万5千種類以上の植物を保有、標本や微生物なども収蔵する。現在、国立インドネシア科学院(LIPI)が管理している。昨年1月にも強風の影響で計18本の老木が倒れ、数日間休園した。

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