遺体9人と残骸発見 カリマンタン沖   海底に機影 不明のエアアジア機

 シンガポールに向かう途上で消息を絶ったエアアジア機(エアバスA320―200、乗客乗員162人)について、国家捜索救難庁は30日、中部カリマンタン州沖で、同機の残骸の一部や乗客か乗員とみられる遺体を発見したと発表した。1日夕までに9人の遺体を収容した。海底では機体とみられる影が確認されており、同機の墜落は確実となった。
 発見場所は、同機が28日に交信を絶った場所から東に15〜20キロ離れた中部カリマンタン州パンカランブン沖約200キロのジャワ海。空軍機や海軍艦艇が、海面に浮かぶ飛行機の扉や空気ボンベ、スーツケースなどを見つけた。水中音波探査機(ソナー)を使った海軍の調査で、水深25〜30メートルの海底に機体とみられる影を確認した。遺体は男性3人、女性6人で、いずれも救命胴衣は着けていなかった。現場付近の波が高く、潜水士による捜索は実施できない状態だ。
 収容された遺体は一旦パンカランブンに移され、1日夕方までに同機の出発地である東ジャワ州スラバヤのジュアンダ国際空港に送られた。スラバヤの警察病院での検視の結果、1人の身元を特定した。
 ジョコウィ大統領は30日、軍用機で捜索現場を視察した後、ジュアンダ空港に待機する搭乗者の遺族を慰問した。記者会見では乗客乗員や機体の収容に全力を尽くす考えを示した。 
 運輸省などによると、3万2千フィート(約975メートル)を飛行していた同機は、進路上にある積乱雲を避けるため、28日午前6時12分ごろ、左方向への進路変更と高度を3万8千フィートに上げる許可をジャカルタの管制に求めた。管制は進路変更のみ許可し、上昇は認めなかった。その後、3万4千フィートへの上昇を許可したが、同機からの応答はなかった。
 気象気候地球物理庁(BMKG)によると墜落現場付近では当時、東西約500キロ近くにわたり積乱雲が連なっていた。BMKGのアンディ・エカ・サクヤ長官は取材に対し、「どんな航空機でも通過を避ける規模の雲だった」と指摘した。
 現場付近の海上では、マレーシアやシンガポール、豪州、韓国、米国は艦船などを派遣し、捜索にあたっている。日本政府は31日、インドネシア政府の支援要請を受け、海上自衛隊護衛艦2隻の派遣を決定。2隻はソマリア沖アデン湾の海賊対策を終え、帰国の途上にあり、3日に到着する。搭載ヘリコプター3機などで捜索にあたる。(道下健弘、山本康行、西村百合恵)


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