2016年の皆既日食 「地方観光促進の機会に」 国内外の天体愛好者ら誘致

 インドネシア国内で2016年3月9日、33年ぶりに皆既日食が観測出来る。世界の研究者、天体愛好家の間で関心が強いことを踏まえ、インドネシア観光創造経済省や観光関連業界は皆既日食をテーマに早くも内外観光客誘致の準備を始めた。
 米国航空宇宙局(NASA)によると皆既日食が観測できるのは、パレンバン(南スマトラ州)、バンジャルマシン(南カリマンタン州)、パル(中部スラウェシ州)などの主要都市を含む赤道よりやや南の各地である。
 これを受け、国内観光業界や地方政府関係者を対象にした「皆既日食セミナー」がジャカルタで開催された。アジア太平洋観光協会インドネシア支部長のプルノモ・シスウィプラセティジョ氏が「皆既日食はインドネシアの地方観光を盛り上げる絶好の機会」と呼びかけた。 
 インドネシア観光はこれまでバリ島や古都ジョクジャカルタ、ボロブドゥール寺院などがあるジャワ島が中心。今回の皆既日食観測地点はジャワ島から遠く観光客が少ない外島にあり、皆既日食に加えて各地の魅力を紹介、地方観光の活性化につなげる機会とすることを狙っている。
 スラウェシ島中部スラウエシ州の州都パル市のホテル業界関係者によると、皆既日食当日前後を中心に日本から55室、英国から約100室の予約が入っている。国内からの予約は少ないという。同市は地元ホテルなどと連携し、観光客誘致のためのサービス体制の整備に取り組んでいる。
 前回インドネシアで皆既日食が観測されたのは1983年。当時、インドネシア国内で皆既日食は歓迎されざるものとの受け止め方があり国内での関心は低く、外国の専門家、愛好家が観測地点に詰め掛けるのを見つめるだけだった。
 インドネシアの観光産業はバリ島をはじめとする観光地や伝統文化など既存の観光資源に依存してきた。皆既日食のような自然現象を観光資源として取り込む発想は、今後インドネシアの観光振興の新たな道としても注目される。(斉藤麻侑子)

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