キティと一緒、300人歓声 アンチョールにアトラクション開設 アジアで3カ国目
北ジャカルタのアンチョール公園の遊園地ドゥニア・ファンタジーに12日、インドネシアでも人気のハローキティとさまざまな体験が楽しめる常設アトラクション「ハローキティ・アドベンチャー」がオープンした。ピンク一色の施設にファンら約300人が駆けつけ、「カワイイ」の世界を満喫した。
オープンイベントにはアリフ・ヤフヤ観光相とアンチョール公社のガトット・スチョワルヨ社長も出席。楽団演奏やダンスの後、ピンクのドレス姿のキティが登場すると会場は一気に盛り上がった。
床面積1150平方メートルの屋内施設で、アトラクションは三つのセクションで構成。廊下を抜けるとまず最初にキティの「研究施設」にたどり着く。ピンク色の室内では設備に触ると音が鳴ったり光ったりするさまざまな仕掛けがあり、子どもと一緒に楽しめる工夫が凝らしてある。
続いてメインホールではスクリーン(縦約10メートル、横約20メートル)の前に210席が並ぶ。キティが研究施設で作ったリンゴ型タイムマシーンに乗り、世界中を旅するストーリーとなっている。
三つ目のセクションでは、キティや他のキャラクター人形などが並び、写真撮影を楽しめる。タイムマシンの中でキティと一緒に写真を撮れるコーナーや、独立記念塔(モナス)にキティのリボンをつけたものもある。
友人らと訪れたクリスティさん(40)は、20代の時、日本を訪れてからキティが大好きに。「かわいいだけでなく、キティの口がないのは見た人の気持ちに合わせて表情が決まるようにという意味がある、その内面的な部分も好き。次は娘2人を連れて遊びに来る」と大満足だった。
サンリオ(本社・東京)海外事業部グローバル事業開発課の西畑正文課長によると、アジアでのハローキティのアトラクション施設はマレーシア、韓国に次いで3カ国目。来年は中国にもオープンする。「キティには子どもから大人まで幅広いファンがおり、食品から飛行機、洋服ブランドなどコラボレーションも多種多様。インドネシアでもどんどん拡大していきたい」と話した。
サンリオは2012年、南ジャカルタのポンドック・インダ・モール(PIM)にキャラクターグッズの公式販売店「サンリオ・ギフトゲート」をオープン。インドネシアにも熱狂的なキティファンは多い。
公園を運営するアンチョール公社によると、ドゥニア・ファンタジーの今年の来場客数は約250万人に上る見込みで、来年はキティ効果で10〜15%増を期待している。(毛利春香、写真も)