ヤワラちゃんの技、伝授 元柔道代表コーチの濱田さん 州強化選手ら70人を指導

 1996年のアトランタ五輪で柔道女子48キロ級の谷亮子選手をコーチとして指導し、銀メダルへ導いた濱田初幸(はつゆき)さん(八段)が7日、北ジャカルタで開かれた講習会で、特別州の強化選手やジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)個人部会の柔道部部員ら約70人を指導した。
 講習会は日本大使館が2020年の東京五輪を前に、スポーツを通じて日イの交流を促進しようと開催した。JJC柔道部だけでなく州青年スポーツ局とも協力し、各世代の強化選手が指導を受けようと集まった。
 濱田さんは、組み合った相手の両足と踏み出した自分の足が正三角形を描くように踏み込むとよいことや、組み合った状態で相手から目線を外さないことなど基礎から教えた。自身が得意とする背負い投げや大内刈りを中心に投げ技のポイントも伝えた。
 指導する中で、インドネシア人選手の多くが、相手と体が接近した状態から無理に投げ技をかけようとしていることに着目。腕力だけで投げようとせずに、相手の体勢を崩した上で踏み込む勢いを利用して投げることが大切だと教えた。
 また試合を想定し、背負い投げに一度耐えた相手に再びとどめの投げ技をかける練習法を伝授。投げの姿勢から組み合ったまま数メートル走り、相手の体勢が崩れたところを投げる濱田さん独自の練習に、最初こそ戸惑っていた選手も徐々にこつをつかんだ様子で投げ技を繰り返していた。
 講習を終えた濱田さんは「予想よりも基本ができている」とインドネシア人選手の印象を語った。現在、鹿屋体育大学で准教授として教える傍ら、海外での指導・普及活動にも取り組んでいる。最近、訪れたフランスでは力量にかかわらず選手の勝負への執念が強かったといい、インドネシア人選手にもがむしゃらに取り組む姿勢を学んでほしいと期待した。
 濱田さんは選手としても活躍した。81年に全日本体重別選手権で優勝し、同年にジャカルタで開かれたアジア選手権でも優勝。今回、33年ぶりに来イした。練習前には、アジア選手権を振り返り、試合後の薬物検査で試料用の尿が出ず担当医と深夜まで尿意を待ったエピソードを披露して参加者を和ませていた。
 選手とともに参加したラティヨノ局長は二段の腕前。「組み手の握り方が特に勉強になった。インドネシア人指導者の間でも教えを共有するつもりだ。今後も協力して講習会を続けていきたい」と語った。(田村隼哉、写真も)

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