子どもの想像力全開! 「お話の世界」を表現 JJS幼稚部が作品展

 ジャカルタ日本人学校幼稚部(JJS・TK、吉野恵理子園長)は22日、同部校舎内で作品展「お話の世界へようこそ! 〜世界の昔話〜」を開いた。年少・年長組の園児203人が作った個人作品や絵画をはじめ、仲間や先生との共同作品も並び、校舎を鮮やかに彩った。
 今年は「お話」をテーマに作品展を開いた。吉野園長は、園児たちが絵本などで慣れ親しんでいる「お話」の世界をもとに創造力を養うことを主眼にしたと説明。一人一人のイマジネーションを掘り起こし、それぞれが自分に自信をつけ、クラスメートと協力して一つの作品を作り上げることの大切さを知ってもらおうと、作品展を企画したという。
 年少組は「さるかに合戦」「ピーターパン」「ヘンゼルとグレーテル」を、年長組は「浦島太郎」「ジャックと豆の木」「一寸法師」をテーマに、教室全面に段ボールや画用紙などを使って物語を表現した。園児一人一人が作った物語に関する作品も展示し、来場した親子の顔に笑みがあふれた。「一寸法師」がテーマのきりん組の教室で、娘の咲希さん(6)の個人作品「打ち出の小づち」を観た父親の高木健次さん(36)は「我が子の作品に感動した。作品を通じ、子どもの成長を実感できた」と笑顔で話した。
 同校舎の予備室では、版画コーナーを設けるなど、親子が一緒に作品作りを楽しんだ。台紙に厚紙を貼り、インクをつけて白紙に色を擦りつける作業を、協力しながら進めた。
 保護者たちの子どもたちを見つめる目は優しく、手を握って作品作りを手伝った。中学部のグラウンドでは、一緒に組み立てた凧をあげ、駆け回る親子の姿もあった。「子どもたちが1人でできないことを一緒にやってあげる。子どもとともに過ごす時間を楽しみ、大切にしてほしい」と吉野園長は作品展開催の意義を話した。
 各組の教室を回って集めるスタンプラリーについても、吉野園長は「他の園児たちの作品を観ることで豊かな個性を感じてもらいたい。我が子だけでなく、保護者の皆さんには他の園児たちもJJS・TKの一員として温かく見守ってくれればうれしい」と思いを語った。(山本康行、写真も)

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