初の国際舞台で政策説明 印豪NZ首脳とも会談 ジョコウィ大統領

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は16日、中国やミャンマー、オーストラリアを歴訪した初外遊の全日程を終え、帰国した。東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議などの国際舞台で海洋分野を中心に自らの政策を説明するだけでなく、二国間協議でも協力促進に向け積極的に働きかけた。

 ジョコウィ大統領は13日、ASEAN関連首脳会議に出席するため訪れていたミャンマーの首都ネピドーでインドのモディ首相と会談した。両首脳は石炭の輸出入や防衛産業の分野で協力強化に向け協議した。海洋産業については踏み込んだ議論がなかったが、大統領は会談後、両国間で協力関係を構築する余地があるとして期待を示した。
 また、モディ首相は初めて対面したジョコウィ大統領に対し、大統領就任の祝意を伝え、両首脳には国内で大衆的な人気を得ている点など共通点が多いと話したという。
 また同日、ニュージーランドのキー首相とも会談。ジョコウィ大統領はニュージーランドが得意とする地熱発電の知見に期待し、インドネシア国内で発電所を建設する場合には同国企業を支援すると約束した。キー首相も提案に賛同したという。
 ジョコウィ大統領は14日、一連の会議でインドのほかに中国や韓国も自らの海洋政策に関心を示したと同行記者団に語った。東アジア首脳会議で大統領が披露した「太平洋とインド洋をつなぐ『海の基軸』になる」との説明について、韓国が防衛分野で協力に関心を示し、中国は海洋産業での関係強化を望んだという。
 15日には豪ブリスベンで開幕した主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、事業の許認可手続きや土地収用の迅速化、予算改革を中心に自国の経済成長に向けた政策を説明した。現地からの報道によると、大統領は同日の在豪インドネシア人との会合で、「国内で発電所建設を計画していた外国の投資家が手続きに4年間を費やしたとの報告を受けている」と語り、これを「不必要な遅れ」と指摘。手続きの一括窓口を設置するなどして外国からの投資を促進すると話した。
 また同会合では農政についても言及し、今後3年間にコメやトウモロコシ、豆類の自給を達成するとの目標を掲げた。5年間では砂糖も目指す。

■南シナ海安定へCOC策定 ASEAN関連議長声明

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議は13日に閉幕、ASEAN首脳会議と東アジア首脳会議の議長声明が発表された。
 ASEAN首脳会議の議長声明は2015年のASEAN共同体発足に向け多態性整備を促進すると強調。領有権紛争が先鋭化する南シナ海では、紛争の平和的解決に向け、「行動宣言(DOC)」順守と法的拘束力を持つ「行動規範(COC)」の早期策定を中国に働きかけるとした。
 東アジア首脳会議の議長声明も南シナ海で安定を確保する重要性を強調。過激派組織「イスラム国」の活動を非難したほか、エボラ出血熱の感染拡大に深い懸念を示し、連携して必要な対策を講じるとした。(田村隼哉)

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中国、際立つ外交戦術 新大統領歓迎ムード演出 (2014年11月17日)

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