3駅で相互乗り入れへ トランスジャカルタと国鉄

 首都圏路線バスを運行する州営トランスジャカルタのアントニウス・コサシ社長はこのほど、3カ所のバス停を国鉄(KAI)の駅と連結し、相互乗り入れさせる計画を明らかにした。2015年に必要な設備建設を着工する。

 相互乗り入れにする駅とバス停は(1)中央ジャカルタのジュアンダ(2)東ジャカルタのチャワン(3)中央ジャカルタのスディルマン駅とバス停ドゥクアタス。
 コサシ社長によると通路やホーム、照明、料金払い設備などを改装、整備する。
 ジュアンダは駅とバス停で高さに大きな格差があるため、工事費が60億ルピア(約5600万円)かかるが、他は1カ所当たり平均20億〜30億ルピアの見込み。運賃支払いでも、トランスジャカルタに導入されている電子チケット「E―チケット」を国鉄駅でも利用できるようにする。
 これまでは、5カ所での相互乗り入れが検討されてきたが、トランスジャカルタはまず利用客が多い3カ所から実現させたい考えだ。

■カキリマ、客が減る恐れ
 異なる公共交通機関の乗り入れが進むと便利になるものの、オジェック(バイク便)などの関係者は客を失う恐れもある。
 スディルマン駅からドゥクアタス・バス停へ通じる約500メートルの歩道でカキリマ(移動式屋台)を営むゾヒムさん(50)は、「通勤・通学時間の朝と夕方は多くの人がこの道を通り、売り上げも毎日安定している。ここで商売を続けていきたいが、相互乗り入れになると人の流れが変わってしまうのでは」と心配していた。
 同駅近くに住むオジェック運転手のファディオさん(25)は「急いでいる人などオジェックを利用する人はいつでも一定数いるし、客が減るとは思っていない」と楽観する。「大量高速鉄道(MRT)の建設など交通整備が進み、早く日本やシンガポールのようになってほしい」と自らの商売を心配するより街の発展を望んだ。(毛利春香、写真も)

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