豆記者4人、商店を奮闘取材 JJS中学2年生、職場体験

 ジャカルタ日本人学校(JJS)中学部の2年生92人は11、12両日、総合的な学習の一環としてジャカルタや周辺地域にある製造業など23社を訪問し、職場体験学習をした。体験は生徒たちが職場で直接、国際社会で活躍する人と接し仕事ぶりに触れ、働くことの大切さや自分の将来の仕事を考える上で視野を広めることが目的だ。
 中央ジャカルタ・タムリン通りにあるじゃかるた新聞には、マスコミ業界に関心のある遠藤ふゆさん、長崎仁美さん、森礼奈さん、山原弓佳さんの4人と、ボランティア保護者として森直子さんと遠藤桃子さんが訪れた。
 1日目は編集部や営業部の仕事に関する説明を受け、2日目には中央ジャカルタにあるショッピングセンター「タムリンシティ」へ向かい、バティックや手工芸品などを取材し、記事も作成した。4人の体験学習の成果を掲載する。

胸元にアクセント 山原弓佳記者

 タムリンシティの「バティック フェアリー(BATIK FIRLI)」を取材した。チルボンで作られたカラフルなバティックが並ぶ=写真。
 伝統的なバティックと現代風のデザインを組み合わせたおしゃれで新しい服が目を引く。胸元や袖などに色鮮やかなバティックの生地がワンポイントに。模様は銅製のスタンプでろうけつするチャップ技法で描かれている。男性用と女性用があり、価格は約17万〜20万ルピアだ。
 同店で働くイェ二さん(19)は「この店には約250の服があり、スンダのバティックを使ったビーチサンダルもある。日本人観光客も訪れる」と話した。

白基調にこだわり 長崎仁美記者

 職業体験でタムリンシティのパドマ・キラナへ12日、行った。白を基調としたバティックが多かった=写真。ほかの店はカラフルな生地が多いため、白の生地が多いと目立ってお客さんの目につきやすいと店主のシャフロニさん(43)が言っていた。同店は織った生地やスタンプを押した生地がほとんどで、最も高い生地で約35万ルピアとほかの店と比べても値段が高く、店の雰囲気も高級感があった。
 バティックの模様はパプアや、カリマンタン島など色々な地方からのデザインを取り入れたものが多かった。店主はバティックを取り入れた若者向けのシャツが今の流行りだと言っていた。

安価なビーズバッグ 遠藤ふゆ記者

 鮮やかな色合いのバティックが多い中、パステルカラーの柔らかい色合いが目を引く店が「アルクヒンディバティック」だ。主に小さな子ども用の服がそろっている。店主はドゥウィさん(32)と奥さんのララさん(同)だ。ソロに工場を持っていて、そこでデザインと生産を行っている。オレンジと水色や、黄緑と黄色など2種類のバティックを組み合わせたものが人気だ。
 南カリマンタン州の観光局が出している店もあった。「サシランガン・バンジャルマシン」。ビーズのバッグやコインケースが並んでいた=写真。カリマンタンに多いというダヤックという民族のモチーフが使われている。ハートのような形をしていて、かわいいデザインだ。とても手が込んでいるけれど、小さめのバッグが8万ルピア、大きいものでも15万ルピア。とてもお手頃な価格だ。

ジルバブ 大切な物 森礼奈記者

 タムリンシティ1階にあるジルバブ(スカーフ)専門店「ニタ・クルドゥン」では、花柄やサッカーボール模様などさまざまなジルバブが並ぶ=写真。この日も客でにぎわった。
 店員のナニさん(19)によると3枚で10万ルピア。1日の売り上げは700万ルピアで、中国製がほとんど。中でも青色のバティック模様の物は、珍しく意外性があった。ナニさんはジブバブの付け方も教えてくれた。買い物客のネニーさん(43)は「私にとっては大切な物」と品定めし店員と値段交渉。店を取材し、また少しインドネシア人や文化に近づけた気がした。

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