中部北陸の旅いかが　３県が観光セミナー　「昇龍道プロジェクト」　愛知・岐阜・浜松

　外国人観光誘致を推進する「昇龍道プロジェクト」で、愛知県・岐阜県・浜松市の観光関係者が来イし、１１日中央ジャカルタ・サリ・パン・パシフィックで観光セミナーと商談会を開いた。現地の旅行代理店関係者など約２０人が参加した。

　３県は地元の自然や観光スポットなどを紹介し、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など戦国武将を生んだ歴史的な名所とアピールした。最も力を入れるのがグルメで、高級食材を使った料理から地元で親しまれるＢ級グルメまで紹介した。
　国営ガルーダ航空はジャカルタと中部国際空港（愛知県常滑市）を結ぶ直行便を２０１５年３月末に就航する。同プロジェクトでは４月１日からのパッケージツアーを提供し、インドネシアからの観光客増加を狙う。愛知県観光協会海外誘客宣伝部の安田広部長によると、３県を訪れるインドネシア人は年間約３万８千人で、訪日インドネシア人全体の８％になる。
　セミナー後には商談会を開き、参加者の質問に答えたり意見交換をしたりした。関心が高い参加者を来年１月ごろに３県へ招待し、認知度向上を目指す。さらに来春ジャカルタで開かれる訪日旅行フェアへの参加も視野に入れている。
　昇龍道プロジェクトは滋賀、愛知、三重、岐阜、静岡、長野、石川、福井、富山の９県の自治体、観光関係団体や事業者が官民一体となり、外国人観光客を誘致しようと２０１２年に推進協議会を設立。国土交通省中部運輸局が事務局を務めている。（西村百合恵、写真も）