観光ビザ無料化へ 来年1月にも開始 日本や中韓露豪5カ国

 インドロヨノ・スシロ海事調整相は5日、日本を含む5カ国から訪れる観光客向けに到着ビザ(VOA=観光ビザ)を無料化すると発表した。観光客増加を狙い、2015年1月の無料化開始を目指す。ジョコウィ政権は19年までに外国人観光客を年間2千万人にまで増やすとの目標を掲げており、観光ビザ無料化を追い風にしたい考えだ。
 
 インドロヨノ調整相は関係閣僚を集めた会議後、記者団に対し「観光客誘致を目指し、新たに5カ国について観光ビザを無料化することで意見が一致した」と語った。無料化開始の時期についてアリフ・ヤフヤ観光相は「2015年1月の開始を目指す」と話した。
 今回、観光ビザが無料化される見通しとなったのは日本や中国、韓国、ロシア、オーストラリアの5カ国。インドネシアは現在、東南アジア諸国連合(ASEAN)の9カ国や香港、マカオなど15の国・地域からの観光客について観光ビザを無料としている。これ以外の国から訪れた観光客については35ドルを徴収している。
 インドロヨノ調整相は無料化により、年間で45万〜50万人の観光客増を見込めると説明。45万人の観光ビザを無料化すると1125万ドルの収入を逃すことになるが、観光客が旅行中に1人当たり1200ドル消費すると仮定した場合、国内全体で5億4千万ドルの増収につながるとの試算を示した。
 中央統計局(BPS)によると、13年にインドネシアを訪れた外国人観光客数は880万人で、12年の804万人から約9%増加し、過去最高を記録した。観光省(旧観光創造経済省)は2月時点で、14年の外国人観光客数について950万人(13年比70万人増)と予測。アリフ観光相は、ビザ無料化でさらに5〜25%増えると見込んでいる。
 国別ではシンガポール(13年163万人)やマレーシア(同143万人)、オーストラリア(同99万人)の近隣国が上位3位を占める。4位の中国は80万人に達し、過去4年間で倍増した。日本からは49万人が訪れている。韓国(同34万人)やロシア(同9万人)も増加傾向にある。
 一方で法務人権省出入国管理総局は、観光ビザで入国し国内で働く外国人が急増しているとして摘発を強化。外国人が集まる工業団地やマンションなどで重点的に抜き打ち検査を実施し、在留外国人が規定に違反していないか調べている。(田村隼哉)

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