トランス・ジャボデタベックが運行 ジャカルタと郊外を結ぶ ブロックM〜チプタット間
ジャカルタ運輸公社(PPD)は1日から南ジャカルタ・チプタットとブロックM間を結ぶ専用バス「トランス・ジャボデタベック」の運行を開始した。同バスは州営トランス・ジャカルタのバスレーンを使用、チプタットラヤ通りから、ジュアンダ通りやポンドックインダ通りなどを経由する。料金は7千ルピア。渋滞がない場合は所要時間45分。乗客は乗り換えなく同区間を行き来できるようになった。
8日午後5時ごろ、南ジャカルタ・ブロックMのバスターミナルには、仕事帰りの人々でにぎわっていた。アンコットやAPTB(首都圏統合バス)などの車両が次々にターミナルを出発、各地域に乗客を運んでいく。トランス・ジャボデタベックは10〜20分おきにターミナルを出発する。
ターミナル出口で新聞を売っているタタンさん(32)は毎日、同バス乗車場所の前で働いている。タタンさんによると、利用客はまだ1時間に1、2人程度。午前10時〜午後3時の間に少なくとも15人は同バスにターミナルから乗車した。「始まったばかり。チプタット行きのバスが発着していること自体、知らない人も多い」とタタンさん。「2、3カ月経てば、人々の認知度が上がり、たちまち乗客でいっぱいになるにちがいない」と話した。
同バスを運行するPPDは、ジャカルタ都心部からブカシやボゴールなど郊外をつなぐ路線の運行を続けてきたが、車両の老朽化などの問題が出ていた。
バスレーンを利用するフィーダー線(支線)の運行には他のバス会社も参入。APTBとしてシナール・ジャヤ、マヤサリ・バクティ、アグラ・マス、ヒバ・ウタマなどが乗り入れている。
ジャカルタ特別州は、トランス・ジャボデタベックが同じバスレーンを使うことで混雑し、トランスジャカルタの運行に遅れが出ないよう、各バスのバスレーン使用時間の重複回避の調整をする必要があるとしている。(山本康行、写真も)