高速道接続は来年9月に 外環道と湾岸道 土地問題が解決 公共事業省が発表
公共事業省はこのほど、北ジャカルタ・タンジュンプリオク港周辺の高速道路建設工事を、2015年9月ごろに完了する見込みだと明らかにした。同工事が終われば、湾岸高速道とジャカルタ外環道(JORR)がつながり、州内を一周することが可能となる。土地収用問題が解決し、沿岸部と内陸部をつなぐ高速道路2路線も同年に完成予定で、物流の面でも便利になることが期待される。一方で、建設中の交通渋滞などに対し懸念の声も上がっている。
同港付近の高速道路で建設途中になっているのは、チリンチン〜プルンバン間の3.84キロメートル。また、同港沿岸部へと続く高速道路チリンチン〜ジャンペア間(1.92キロメートル)とプルンパン〜ジャンペア間(2.24キロメートル)の2区間の工事も進んでおり、いずれも、15年以内に完成する予定だ。
チリチン〜プルンパン間は土地収用問題で公共事業省と住民たちが長らく交渉をしていたため工事に遅れが出ていた。同省は、同地で高速道路建設のための支柱を立てるのに伴い、1平方メートルあたり1200万ルピアで、住民たちに土地の売却を要求。住民らは金額が少ないと反対した。9月初旬、北ジャカルタ地裁は、政府に住民らの要求額である3500万ルピアの支払いを命じた。
同港周辺の高速道路計画を管轄する同省バンバン・ヌルハディ氏はこのほど「土地収用の問題は解決した」と話し、同地区の高速道完成には、あと11カ月間かかることを明らかにした。チリチンからプルンパンに向かう2.74キロメートルとプルンパン〜ジャンペア間の2.24キロメートルの建設を優先的に進めていく。
陸上運輸組合(オルガンダ)は、チリチンの高速道路建設のために1日1800台のトラックが工事現場に集まると予想。交通渋滞が起きることを危ぐしている。(山本康行)