宗教間対話を後押し 教会で断食開け祝う

 宗教間対話を後押ししようと、故アブドゥルラフマン・ワヒド(グス・ドゥル)元大統領夫人のシンタ・ヌリヤさん(66)はこのほど、西ジャワ州バンドンのカトリック教会で断食開け(ブカプアサ)を祝った。
 教会には、ムスリムだけでなく、キリスト教徒や仏教徒ら250人が参加しブカプアサの食事を共にした。
 ラマダン(断食月)のブカプアサの交流行事は多様性に富んだインドネシア人の宗教間対話を促進する目的で、14年前から始まった。
 参加した国内で異端視されているイスラム少数派アフマディヤのロスワンディさんは「宗教を超えてわれわれは信頼することができる。シンタ夫人は宗教間対話の象徴だ」と強調する。
 中部ジャワ州トゥガル県でも儒教の信者らと一緒にブカプアサを祝った。故グス・ドゥル大統領は2000年、華人文化禁止令を撤廃し儒教が認められるようになった。
 シンタ夫人は「インドネシア全土の教会や寺院で開催しており、全ての宗教の人に参加を呼びかけている。断食という行為を共有することで他者への思いやりが生まれる」と語りかけた。
 9日の大統領選挙ではジョコウィ氏とプラボウォ氏のどちらも支持せず、「私は中立だ。第3の候補ワヒド元大統領を支持する」と冗談めかす一方、「現在の大統領選の宗教を利用した誹謗中傷は懸念される」と危機感をあらわにした。

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