国立競技場にメラプティ　Ｊ１甲府のイルファン選手応援　インドネシアデー 入場料は５００円

　２０２０年東京五輪のメーン会場となる国立競技場（東京都新宿区）にインドネシア国旗「メラプティ」が掲げられた。Ｊリーグ第１２節のヴァンフォーレ甲府と浦和レッズの一戦で６日、ヴァンフォーレ甲府はインドネシアデーを開催した。インドネシア人には入場料５００円でサービスし、各地から集まった熱狂的なサッカーファンで盛り上がった。
　国立競技場のヴァンフォーレ甲府スタンド側。インドネシア人約１００人はメラプティを掲げ、今年１月に入団したイルファン・バフディム選手（２５）が所属するヴァンフォーレを応援した。
　イルファン選手はベンチ入りしなかったが、インドネシア人来場者などを対象にしたサイン会を開いた。その際に日本人の甲府サポーターが自主的に作成したメラプティをインドネシア人来場者に配布した。試合は引き分けに終わった。　
　ヴァンフォーレ甲府の担当者によると、交流サイト「フェイスブック」のクラブの公式アカウントなどでインドネシアデーを宣伝したという。今回は東京五輪に向け改修工事が始まる国立競技場での最後のＪリーグ公式戦。「このタイミングでインドネシアデーが開催できてよかった。サッカーを通じた交流が深まった」と話した。
　ヴァンフォーレ甲府は先月、イルファン選手のグッズを購入できる海外向けオンラインショップを開設するなどインドネシア人サポーターの開拓を進める。ショ
ップではイルファン選手のユニフォームやリストバンド、応援タオルを販売している。
　イルファン選手はけがなどで公式戦出場はまだない。先月１６日のアルビレックス新潟戦では初めてベンチ入りした。（小塩航大）