HI前で地下鉄着工 車線削減、渋滞策に力 MRT区間

 首都交通の渋滞緩和を目指す大量高速鉄道(MRT)建設事業で、州営MRTジャカルタは4日、地下鉄部分のうち、中央ジャカルタのホテル・インドネシア(HI)前〜サリナデパートの区間(500メートル)に着工した。
 着工に伴い、同区間のタムリン通りは22日から、モナス(独立記念塔)方面の5車線が4車線(トランスジャカルタ用1車線、一般車用3車線)に削減される。
 スディルマン通りの全幅は約60メートルだが、地下鉄工事の影響でHI前付近は44〜49メートルに狭くなり、ボトルネック状態でさらなる渋滞が予想される。
 地下鉄工事は2018年の完工予定で、MRTジャカルタのドノ・ブスタミ社長は「交通利用者に大きな影響を与え、大変申し訳ない。車線削減は4年間にわたり続くことになるだろう」と説明し、渋滞対策でジャカルタ特別州政府、警視庁交通局と協力する方針を示した。
 HI前を除く地下鉄駅の建設予定5地点(シシンガマンガラジャ通り、ラトゥプラザ、イストラ・スナヤンゲート、ベンヒル、スティアブディ)でも今月から、車線削減などで工事スペースを確保している。ドノ社長は「渋滞を最小限にとどめるよう努める」と理解を求める。
 同区間では4日〜7月19日に6段階にわたり、地下鉄部分と通りの間にガイド壁を設置し、HI前の地下鉄駅部分の掘削作業を開始する。HI前のトランスジャカルタ停留所や歩道橋なども解体。その後、隔壁を設置していく計画だ。
 工事地点はタムリン通りのHI前(地下鉄駅部分)、プラザインドネシア、日本大使館前、モールEX。
 MRTの第1期工事では南ジャカルタのルバックブルス〜HI前間に13駅(地上7駅、地下鉄6駅)、第2期工事はHI前〜カンプン・バンダン駅間に8駅(地上1駅、地下鉄7駅)を建設する。(小塩航大、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly