災害から守りたい 学生応募者が倍増  防災教育活動「若者コンペ」 国際交流基金 

 国際交流基金ジャカルタ日本文化センターは11日、「第2回日本・インドネシア防災教育 若者コンペティション」の優秀者を表彰した。インドネシアの大学生、大学院生が行った防災教育活動を評価したもので、昨年の約2倍にのぼる1276人の応募の中から24人が選ばれた。24人は同日夜に日本へ出発し、20日まで日本企業の防災活動や被災地を視察する。
 男女2人ずつ4人チームで構成された319チームは、地域住民に防災の考え方を広める活動を5分以内の映像にしてユーチューブに投稿した。
 評価基準はコンセプト、方法、プレゼンテーション力の3つに分類。誰に対して、どのような支援をするかという観点を重要視した。そのうえで厳選した26本を同センターのフェイスブックで公開した。
 西ジャワ州バンドン市内の小学校などに支援活動をしたチーム「コルサ―2」は、子どもに親しみやすいマンガを使った。ムティアラ・プスピタ・デウィさん(28)は「参加したのは、自分が住む地域の子どもたちに津波や地震の怖さを知ってほしかったから。アニメやゲームを使って分かりやすく説明することで、自分の身は自分で守ることを伝えた」と話した。
 他にもアチェやジョクジャカルタなど、近年大規模な災害被害を受けた地域や、火山の噴火、都市部の洪水などを想定したグループが、住民と防災活動に取り組む様子を映した作品がそろった。
 優秀者は日本を訪れ、外務省の青少年交流事業「JENESYS(ジェネシス)2.0」に参加する。
 同センターの小川忠所長は「若者が主体的に行う防災活動を積極的に支援したい」と話し、日本とインドネシアが協力して互いの防災対策を学ぶ必要があると強調。「エネルギー溢れる若者に期待している」と激励した。(西村百合恵、写真も)

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