バリ5人救出、病院収容 20キロ先、ペニダ島近くで発見 2人はまだ不明、捜索続く

 バリ島沖でダイビング中行方不明になっていた邦人女性7人のうち、5人が17日午後4時ごろペニダ島の岩場で見つかり、順に救出された。しかし、午後9時現在、2人が行方不明のままで、18日も警察など関係当局が捜索を続ける。
 救出された5人はインストラクターの古川さおりさん(37)、山本栄美さん(33)、吉留温美さん(29)、冨田奈穂美さん(28)、森園彩さん(27)。デンパサール市内の病院で治療を受けている。救助した災害救助隊によると、5人とも話せて食事もできるという。
 古川さんらの発見場所は、ダイビングしていたレンボンガン島海域から約20キロメートルほど離れたペニダ島の近くで、通称マンタポイントと呼ばれる海域だった。古川さんはペニダ島で簡単な治療を受け、ヘリコプターでデンパサールのングラライ空港に運ばれた後、病院に搬送された。他の4人も見つかった場所は島の急な岩場で、暗くなったため救助作業が難航したが、船に救出して、順次バリ島のスマワン海岸から病院に運ばれた。
 不明のダイビングインストラクター高橋祥子さん(35)の両親が同日、デンパサールに到着。日本総領事館の担当者から事故経緯の説明を受けた。

日本人ら募金し捜索
 日本人ダイバーと日本人が経営するダイビングショップの関係者も引き続き捜索に参加した。 
 捜索に加わったダイビングショップ「カクタス」の松井弘美さん(46)によるとバリ在住の日本人インストラクター15人とインドネシア人スタッフも合わせて30人ほどが船で探した。
 費用は当初、仲間内で出し合っていたが、フェイスブックなどで義援金を募り、ヘリコプターをチャーターして飛ばすなどした。松井さんによると義援金は300万円分ほど集まったという。
 古川さんと仲が良いという、バリ在住で日本料理店で働く高岡由紀さん(43)は「『おかえり』と言って抱きしめたい」と語った。
 午後3時45分ごろ、サヌールのスマワン海岸にいて第一報を受けた松井さんは「とにかくうれしい。ただ2人はまだ見つかっておらずまだ気が抜けない」と目を潤わせた。(堀之内健史)

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