あすから選挙キャンペーン ジャカルタ州知事選 投開票まで1週間 テレビ討論会も開催

 9月20日投開票のジャカルタ特別州知事選挙決選投票が1週間後に迫った。14―16日、選挙キャンペーンが行われ、初日の14日には総選挙委員会(KPU)ジャカルタ特別州支部主催で、現職のファウジ・ボウォ知事とジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)中部ジャワ州ソロ市長のテレビ討論会を開催する。街頭には投票日を周知するための看板や横断幕が設置され、選挙ムードが再び高まりつつある。

 公開討論会は14日午後7時、南ジャカルタ・クニンガンのグラン・メリア・ホテルで開かれ、この様子は民放ジャックTVで生中継される。テーマは四つで、政府と官僚、経済と国民福祉、都市計画と住民、社会と文化に分けて議論を戦わせる。
 決選投票のキャンペーンは屋内で実施されるが、警視庁は屋内の集会でも会場周辺に支持者が多数集まることが予想されるとして、期間中は計1万7千人の警察官を配備し、厳重警備に当たる方針。
 スハルトノ総選挙委ジャカルタ支部長は「1回の集会の参加者数に上限を設けることで混乱が生じるのを回避したい」と述べ、両陣営も平穏に集会を開催できるように配慮してほしいと呼び掛けた。
 有権者の過半数が正確な決選投票日を知らず、両陣営が訴えている施策も十分に知られていないとのインドネシア大の調査結果もあり、総選挙委は最後の1週間で周知活動に力を入れていく方針。
■2カ月間は中傷合戦
 7月11日の第1回投票では、ジョコウィ氏―バスキ・チャハヤ・プルナマ氏組が約185万票を獲得し、得票率42.60%で1位。トップを確実視されていた現職のファウジ氏―ナフロウィ・ラムリ氏は約148万票(得票率34.05%)と大差を付けられた。
 以降、両陣営の駆け引きが激化し、ファウジ陣営はジャカルタ土着のブタウィ人で、ムスリムであることを強調。華人でプロテスタントのバスキ氏や、「ジョコウィ氏の母親はキリスト教徒」といった虚偽の事実を広めるなどして、異教徒には投票しないよう呼び掛けて攻撃してきた。
 一方で、ジョコウィ陣営は「首都で頻発する火事にファウジ陣営が関与している」と示唆するメッセージを流布するなどして反撃。ファウジ支持に回った大政党連合に対し、政党不信に陥っている市民による連合で立ち向かおうと呼び掛けている。

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