イ元代表、甲府と契約へ 初めてのJリーガー 人気のイルファン選手

 元インドネシア代表FWのイルファン・バフディム選手(25)がJ1ヴァンフォーレ甲府との契約に大筋で合意したことが17日、交渉関係者への取材で分かった。Jリーグでプレーする初めてのインドネシア人選手になる。
 イルファン選手は昨年12月にJPFA(日本プロサッカー選手協会)の合同トライアウトに参加。インドネシア人選手獲得を目指していた甲府と交渉を続けていた。
 イルファン選手は東カリマンタン州のプロチーム「プルシバ・バリックパパン」とも交渉していたが決裂した。イルファン選手は蘭マイドレヒト生まれ。母親はオランダ人で父親はインドネシア人。インドネシアに帰化し、2010年から3年間代表チームでプレーした。スピードを生かしたプレーと端正な容姿で絶大な人気がある。(アリヨ記者、堀之内健史)

■山梨県の観光客誘致に追い風
 甲府がイルファン選手を獲得すれば、インドネシア人観光客誘致を進める山梨県にとっても朗報になる。
 県は国営ガルーダ航空と観光で提携を結んだり、山梨県立大とインドネシアの大学との協定締結を主導したりするなどしてきた。
 今回も選手の渡航費負担や通訳などで側面支援。インドネシア代表FWのアンディク・ベルマンサ選手が昨年、甲府の練習参加で訪日した際には、県の特産品をインドネシアメディアに発信してもらうなど宣伝にぬかりがない。
 イルファン選手はサッカーの実力もさることながら、プロの選手役として映画に出演するなどしている国民的スター選手。「KOFU」を背負ってプレーするイルファン選手を、県はインドネシア人観光客呼び込みへ「フル活用」していきたい考えだ。

■スピードに期待
 ヴァンフォーレ甲府の私設応援団「インチャス」の福崎祐一郎団長(37)とサポーターらはインドネシアのFWイルファン選手の加入を心待ちにする。
 「なんて足の速い外国人だ」。昨年12月にイルファン選手が同チームの練習に合流した際、見学していたサポーターたちが口をそろえた。
 甲府は守備が堅く失点が少ない一方、攻撃力不足が課題になっていた。福崎団長は「イルファン選手のスピードと決定力は甲府にとって大きな武器になる」と期待を込めた。(山本康行、堀之内健史)

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