食料自給進まず コメ、トウモロコシは達成

 ススウォノ農相は7日、2013年の主要食料の需給状況を明らかにした。コメ、トウモロコシは国内生産が消費量を上回ったが、牛肉、大豆、砂糖は輸入が続くとしている。政府は輸出の停滞と消費材の輸入増大による貿易赤字の解消を目指しており、農業省も主要5品目の自給率引き上げに取り組んでいるが、完全自給はほど遠い状況だ。
 もみの生産量は精米換算で年間3900万トンに達し、約3400万トンの国内消費量を上回った。食糧調達公社(ブロッグ)は200万トンの備蓄があり、農相は今年も輸入の必要はないとしている。
 トウモロコシも昨年の国内生産は1851万トンに達し、1700万トンの国内消費量を上回った。
 一方、昨年に流通不足で価格が高騰した牛肉については、国内供給量430万トンに対し、消費量は550万トンに達した。農相は国内の輸送インフラ不足が供給不足の背景にあるとして、運輸省と協力して生産地域と消費地を結ぶ船舶運航を強化する方針。
 テンペの原料の大豆も昨年、主要輸入元の米国の不作やルピア安による輸入価格上昇で価格が高騰した。国内生産も目標の310万トンを大きく下回り、前年比3.5%減となる81万トンにとどまった。国内需要は年間約250万トン。
 砂糖は254万トンを生産。家庭向けの年間需要約38万トンは国内生産でまかなった。消費量は580万トンに達するため、今年も輸入に依存せざるを得ない。政府は製糖工場の新規建設や設備増強に取り組んでおり、生産引き上げの呼び水としたい構えだ。
 農相は、農地の用途転換と雨が多かったことが生産減の主因と指摘。「昨年1年間で10万ヘクタールの農地が、工業用地や住宅地に変換され、サトウキビや大豆を生産するための土地が十分でない」と話し、地方自治体に、土地管理を強化するよう求めた。

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