土砂災害協力の足跡たどる ジョクジャ砂防技術センターに資料室 日イの有志団体

 日本・インドネシア両国の土砂災害防止事業関係者で作る有志団体「クルアルガー砂防」とインドネシア公共事業省は4日、ジョクジャカルタ特別州にある同省砂防技術センターにメモリアルルーム(資料室)を開設した。両国の協力の足跡をたどったほか、また故松下忠洋復興副大臣が1970年代に専門家として果たした砂防分野交流への功績を記念した。
 資料室には、これまでインドネシアで実施された主な砂防事業の概要を図解したパネルを展示。金融担当大臣まで務めた故松下氏をしのび、遺品も並べている。同センターで砂防技術研修を受ける公共事業省・局職員をはじめ、多くの人々に両国の砂防技術協力を紹介するのが狙い。
 資料室設置に加え、同センター内の講堂を「松下ホール」と命名した。式典には約50人が出席した。
 松下氏は73年から3年間、国際協力機構(JICA)専門家としてインドネシア公共事業省に派遣された。衆議院議員になった後には日本インドネシア友好国会議員連盟幹事長を務め、両国の交流に努めた。
 インドネシアでは、人口密度が比較的高い地域で集中豪雨を原因とした火山泥流が発生するなど、土砂災害が多い。日本は70年から砂防分野のJICA専門家を派遣、協力してきた。ジョクジャカルタ・ムラピ山の火山砂防対策、マルク州アンボンの土砂崩れでできた「天然ダム」への水位観測ブイ設置など、多くの事業を手がけてきた。

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