静けさ増す都心部 3イン1再開は12日から

 8日ごろのレバラン(断食月明け大祭)を目前に控え、帰省ラッシュが各地で続く中、地方出身者の多くが帰郷の途に就いたジャカルタ都市部で5日、静けさが増した。通常、深刻な渋滞にみまわれている中央ジャカルタ・スディルマン通りやホテル・インドネシア前ロータリーでは、自動車や二輪車が勢いよく通行する光景が見られた。
 警視庁は5日、州内の交通量減少を受け、5日から7日まで乗員2人以下の車両の通行を規制する「3イン1」を解除すると発表した。8、9日両日はレバラン休日のため、同規制が再開されるのは12日から。
 一方、帰省中の事故が多発している。国家警察は5日、4日までに全国で発生した帰省中の交通事故で119人が死亡したと発表した。昨年は帰省中の交通事故で908人が死亡しており、今年も死亡者数の増加が懸念される。
 海路ではマレーシアからインドネシアの故郷を目指したボートが沈没し、依然40人が行方不明だ。マレーシア海上法令執行庁(MMEA)によると、マレーシア・タンジュンスディリ港を出港したボートが1日、24キロほど航行したところで沈没した。漁船などに救助された男性4人によると、乗船していたのは44人で、インドネシアからマレーシアに渡り、違法就労していたとみられる。

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