【この店おすすめ】 「お得なセットランチ」

 ジャカルタ在住7年目の水流理恵さん、3年目の兒玉薫さんに、昨年12月にオープンしたフレンチビストロバー「ギャルソン」を紹介してもらった。中央ジャカルタのモール「プラザ・スナヤン」4階にあり、店の入り口にはケーキやパンが並ぶ。持ち帰りも可能。
 平日限定セットランチ(午前11時〜午後3時)がお得感がある。前菜3種類、メインコース4種類から一つずつ選んで、飲み物とパン付きで12万8千ルピア。「女性3人なら2セットで十分」という水流さんのアドバイス通り注文した。
 前菜は「この値段で食べられるのはまれ」というエスカルゴのバター焼きに初挑戦。貝のような不思議な食感だ。クリームチーズ入りのグリーンサラダはドレッシングの風味が乏しかったが、メーンのローストチキンのソースと合わせて食べるとちょうど良い。ラムショルダーも肉が非常にやわらかく、食べやすかった。
 ドリンクが豊富。コーヒーや紅茶、フレッシュジュースはもちろん、果物やヨーグルトを混ぜたオリジナルドリンクもある。イチゴとバナナ、キウイを混ぜた「B・O・S」はバナナが入っていることを忘れてしまうすっきりした仕上がり。食後に頼んだカプチーノ(3万ルピア)にはハート型が浮かんでいた。
 兒玉さんの「ジャカルタでトップレベルのサービス」という評価通り、スタッフは愛想良くてきぱきと動く。客の会話の流れを読んで料理を配る一面もあった。
 水流さんと兒玉さんは、インドネシアの文化を学ぼうというグループ「インドネシアン・ヘリテイジ・ソサイエティ」日本語セクションのメンバー。海外からの考古学者や文化研究者と茶話会を開き、文化を深く学ぶ機会もある。水流さんは「ギャルソンは外国から来た専門家も案内できるお店」と評価した。
 2人は国立博物館の日本語ガイド・ボランティアを務める。決められた時間内に展示物の要点を噛み砕いて説明する「一人前」の案内人になるには、半年以上の勉強が必要だ。史料や本を読みまとめるのは大変だが、「アウトプットがあるから、自分の中に知識が蓄積されていくのがわかる」と、5年間ガイドを勤めた水流さん。責任とやりがいを感じ、ジャカルタでの生活が充実したと晴れやかに語った。(堀田実希、写真も)

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