【この店おすすめ】 辛い辛いアチェ料理

 ジャカルタ市内の広告代理店でグラフィックデザイナーとして働くエリカ・ティファリニさん(24)。
 エリカさんが月に2度は行くというアチェ料理レストランを紹介してくれた。伝統市場の向かい、電機屋や文具屋が並ぶ通りにある「MEUTIA」。香辛料をふんだんに使い「真っ赤」な見た目通り、辛い麺料理が自慢という。
 多くの人が頼むのは「ミー・アチェ」。イカ、エビ、カニから具を、「炒め」「スープ炒め」「茹で」から調理法を選択する。
 イカ、茹でを注文。出てきたのは赤く染まったスープ。辛みが苦手な人は目、鼻で感じるだけで汗が噴き出しそう。
 口にすると、期待を裏切らない辛さ。「この辛さがやめられないの」。十分辛いと思われる、スープ炒めのミー・アチェに迷わず小さじ2杯のサンバルを投入しながら話す。辛いもの好きにはたまらない味のよう。辛さだけでなくタマネギやニンニクから出るコクも感じることができた。
 次はアヤム・タンカッ(2万5千ルピア)。一口小サイズのフライドチキンだ。カレースープとサンバルにつける。揚げる時間が長いのか、思った以上に歯ごたえがあり、スナック感覚で楽しめる。持ち帰って酒のつまみにするのもいい。
 ドリンクはエリカさんがいつも飲むというティー・タリッ(1万3千ルピア)。タリッ(Tarik)は「引く」という意味。ポットからグラス、グラスからポットに移し替えながら紅茶を混ぜる。その動作が引いているように見えることから名がついたという。アチェはもちろん、インドやマレーシアで多く飲まれる練乳入りの「激甘」ミルクティーだ。シナモンスティックがついており、風味は抜群、ミー・アチェで熱くなった口を癒してくれる。甘ったるさを想像するが、すっきりしており、ぐいぐい飲めそうだ。
 アチェ料理は香辛料を多く使い、一般的なインドネシア料理とは少し違う。改めてインドネシアの多様性に気付くことができる。(堀之内健史、写真も)

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