【この店おすすめ】 南インド料理に「挑戦」
「インド料理に挑戦してみたら?」。案内してくれたのはフィタ・ディアニさん(22)。広告会社に勤め、旅行が趣味で毎週末どこかへ出かけているという。
南ジャカルタ・スマンギのスディルマン・セントラル・ビジネス地区(SCBD)内にある「サミーズ・カリー」。フィタさんはジャカルタのインド料理店の中では一番と紹介する。コメを主食とし、羊や鳥、豆のカレーが中心の南インド料理が楽しめる。シンガポールに本店を置き、ジャカルタでは2店舗を展開。平日はビジネスマン、休日は家族連れでにぎわう。店内外に33席を設置、外にはカウンター席もある。
初めての人におすすめというコンボメニューの中から「シーフード・コンボ」(9万ルピア)を注文。ワンプレートにはスパイスの炊き込みご飯、ビリヤニライスをフィッシュフィレット、イカ、エビ、豆、野菜と5種類のカレーが囲む。
「インド料理は手で食べるのが基本」とフィタさん。小指を除いた指でご飯を軽く固めてすくい、親指で押し出すように口に入れる。簡単に見えるが手で食べ慣れていないと口に運ぶとき、ご飯がぼろぼろとこぼれてしまう。手ですくえないスープにはレンズ豆で作ったスナック、パパダムを浸して食べる。
辛すぎないが、適度に刺激はある。絶妙の辛さ加減が人気の秘密のようだ。ドリンクはさっぱりとサミーズ・ライム・ジュース(1万9900ルピア)などのフレッシュジュースが人気だそうだ。サイドメニューを注文するならティッシュ・プラタ(1万5千ルピア)だ。プラタの意味はパン。その名の通りティッシュのように薄い。薄い部分は「ぱりっ」とした食感。少し分厚い部分は「しにゃっ」として面白い。もちろんカレーソースをつける。ここですかさず、フィタさんはハイネケンを注文。なるほどつまみにも最適だ。
「先週はバンテン州の島でダイビング、来週はプロウスリブに行く」。旅の話に花が咲く。
最後は甘いヨーグルトかアイスクリームで口直しができる。
南インド料理を手で味わってみてはどうだろう。