【この店おすすめ】 自慢のアヒル料理
「アヒル料理を食べると、バリに残してきた子どもを思い出します」。バリ出身の飲食店従業員のクルン・デサ・アヤン・スハルティさん(33)は、夫と子どもを残して上京し、他の従業員と共同生活を送りながらジャカルタで働いている。
アヒル料理店「ベベック・ブンギル」は2年前、中央ジャカルタ・メンテンにオープン。レストランが多く軒を連ねるアグス・サリム通りに面したガラス張りの建物が印象的だ。
店内にはバリの自然画が飾られ、室内から見える伝統家屋がバリにいるかのような雰囲気を醸し出す。ここで食事を取ることもできるという。
休日の昼時とあってか、家族連れが目立つ。日本人客もよく見かけるという。従業員も「こんにちは」と日本語で接客してくれる。
アヒルの肉を独自の方法で3―4時間揚げて、肉を柔らかくするため食べやすい。手軽に楽しんでもらおうと価格を10万ルピア以下に設定。値段以上にボリュームがあるので、手頃な価格でアヒル料理を食べることができる。ほかにも、バリ料理や他のインドネシア料理などもあり種類が豊富。
注文したのはベベック・ブンギル(8万7千ルピア)、ナシ・チャンプル・バリ(5万7千ルピア)など。ベベック・ブンギルは4時間揚げたアヒルの柔らかい肉が特徴。身が締まっていて歯応えがよく、味が濃厚。そのほか、ご飯、スイカ、オレンジが付いている。
ナシ・チャンプル・バリはご飯、卵、野菜など7種類の食べ物を、自分の好みに合わせてスパイシーなバリ風や甘めのジャワ風などに味付けできる。
スハルティさんのおすすめは、バリニーズ・ケーキ・フラッター(3万7千ルピア)。油で揚げたバナナとスイカに砂糖を掛けて食べるデザート。甘い風味が口の中に広がる。「バリにいるときから食べている大好物」とスハルティさん。
最後にハリモン・ストリート(3万5千ルピア)をいただいた。オレンジとメロン、マルキサが混ざったミックスジュース。当店で一番人気のジュースだという。