【この店おすすめ】 ふっくらベーグルはいかが
食事や買い物客でにぎわう南ジャカルタのクマン・ラヤ通りから一本奥に入ったところに「NY―Style」と銘打ったベーグルのお店「ベーグル・ベーグル」がある。
「ベーグルはインドネシアの若者の間で少しずつ人気が出始めています」と紹介してくれたのはビナ・ヌサンタラ大学で日本語を学ぶアユさん(20)。席数は20席ほどでこぢんまりとした店内だが、友人と数人で食事に訪れたり、ちょっとした打ち合わせにぴったりだという。お客は外国人が多いかと思いきや、地元のインドネシア人が多いようだ。
注文はまず、黒ごまやクランベリー、チョコチップなど、さまざまな食材を練り込み、店内で製造する10種類のベーグル生地を選び、「エッグ・ベーコン&チーズ」など、7種類のサンドイッチを注文する。サンドイッチ以外にもクリームチーズのみを挟んだり店内で製造したブルーベリージャムをはさんだベーグルも用意している。
アユさんが選んだのはツナマヨネーズをふんだんに挟んだ「ツナサラダ」(4万5千ルピア)。「ベーグルは外がカリっと、中がふんわりしていて、ツナの風味とよく合います」。ほかにも、クリームチーズの上にスモークサーモンや赤タマネギをトッピングした「ロックス」(5万5千ルピア)も人気。それぞれにチーズ(5千ルピア)やスモークビーフ(1万ルピア)などを追加することも可能だ。
飲み物はタイ・アイスコーヒーを注文(1万9500ルピア)。タイから輸入したコーヒーを使用しており、コンデンスミルクの甘さがほっとする。
「頻繁に訪れても違った味が楽しめます」というように、定番のメニュー以外にも、週替わりと月替わりのメニューも用意されている。
外国語を学ぶのが好きで、母国語のインドネシア語や英語、日本語の他にフランス語も独学で少し話すことができるというアユさん。言語を学び、自分の国とは異なる文化を知ることが楽しいという。「大学の卒業後は、海外のファッション業界か、漫画の翻訳家として働いてみたい」と得意の言語を生かした職業に就く予定だ。(文・写真:高橋佳久)