【この店おすすめ】 おかゆ通りの人気店

 最近、ブブール・アヤム(インドネシア風鶏肉のおかゆ)の魅力にとりつかれてしまった記者。どこの地域のカキリマ(移動式屋台)で食べてもなかなかおいしい。だが逆に言うと、どこのカキリマで食べても味があまり変わらないではないか。「違う味を試してみたい」と、すでに在留邦人の間でも「おかゆ通り」として有名なマンガブサール1の店を紹介してもらった。
 中華風のおかゆ店が軒を連ねる通りの中でも清潔感があり、人の入りが絶えない店が今回の「カムセン・レストラン(漢字名・金城沙堡粥)」。「ブリーチ」など日本のアニメが好きで、簡単な日本語を独学で覚えたサリーさん(27)とエリックさん(28)の夫婦は北ジャカルタの海岸沿いに住んでいるが、1カ月に2、3回はこの店に来るという。
 おかゆは土鍋に盛られて運ばれてくる。これだけで期待感がふくらむ。屋台のブブールとは「香りが違う」とサリーさん。確かに湯気とともにふわーっと漂う香りが上品で濃厚だ。おかゆは2時間混ぜ続けて作っているそうで、きめが細かく、とろっとしている。
 ブブール・シーフード(2万7500ルピア)は当然ながら、鶏だしの通常のブブールと異なり、海鮮風味がおかゆを包む。具材は小振りなエビやイカが少々と若干物足りないが、海鮮だしが十分に染み込んでいる。
 ブブール・グァンゾウ(2万2千ルピア)にはチャーシュー肉がころころ。こちらもちまたの屋台では味わえない豚肉風味が食欲をそそる。コラーゲンたっぷりといった感じの豚肉の皮も入っている。
 おかゆとともにチャクエ(4千ルピア)も一緒に頼むのがおすすめ。小麦粉を油で揚げたもので、中華風のおかゆを食べる際の定番サイドメニューだ。さくさくの食感と淡泊な味わい。これにおかゆを絡めて食べるのが通の食べ方だそうだ。
 記者はやはり、屋台でかき込むように食べるブブール・アヤムが好物。でもたまには、上品なおかゆを食べたいと思わせてくれた店だった。

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