【この店おすすめ】 定番イタリアンで手軽に
首都圏ではラスナサイド通り、BSDなどに店舗があり、バリでもジンバランなどに2店あるイタリアンのチェーン。元々は「トラットリア」の名前で知られていました。在留邦人にとっても、定番イタリアンともいえるお店ですが、今回は日本人が多く住む地域のプラザ・ポンドック・インダ2店ではなく、スディルマン通りのオフィスビル内にあるザ・エナジー店にトライしてみました。
ビルとビルの通路にあると聞くと、何だか無理矢理詰め込んだ感じもしますが、まったくそんなことはありません。左右がガラス張りの近代的な様式の通路を利用した店内は、そこがオフィス街であることを忘れるほど、リラックスした雰囲気。太陽の光をたっぷりと取り込みながら、冷房も効いていて、ゆったりとブランチというのもいい感じです。
紹介してくれたのは近くのオフィスビルで働くダマさん(30)と友人のニタさん(31)。値段は安いけど味はしっかりしているというコストパフォーマンスの高さから、よく訪れるそうです。
前菜に、豊富な野菜類がうれしい「インサラータ・メディテラネア」(4万7000ルピア)やサーモンのカルパッチョ「カルパッチョ・ディ・サルモーネ・アグリ・アグルミ」(5万5000ルピア)を注文。カルパッチョは薄くスライスされたサーモンがきれいに並べられています。サーモン好きのインドネシア人でもやや生臭さが残るかもしれませんが、サーモンの上にのっているゆずの皮を削ったようなものと一緒に食べると生臭さが消えるから不思議です。
定番パスタの「スパゲッティ・ボロネーゼ」(4万7000ルピア)は具がたっぷりで、味もきちんと行き渡っており、「パッパルデッレ・ベルディ・アル・フンギ」(4万9000ルピア)は、ほうれん草を混ぜ込んだ緑色の自家製パッパルデッレにマッシュルームがクリームソースでからめられ、満足の出来です。
この日は注文しませんでしたが、「豚肉があるのもいいですね」とキリスト教徒のダマさんはこっそり。 ワインをはじめ、アルコールも取りそろえ、平日のお昼時にもかかわらず、ワイングラスを傾けて談笑する白人グループもちらほら。オフィスビルという立地ながら、土日も大繁盛とのことです。