【この店おすすめ】 柔らかいワニ肉ステーキ エイト・トレジャーズ

 インドネシア初という触れ込みのワニ肉のステーキ。「この店に来るまで、ワニ肉を食べる人がいるということさえ知らなかった」という会社員エチ・スチアンディさんの紹介で、7月にオープンしたばかりというレストランに入る。
 早速、最も人気があるというメニューを注文。テーブルに出てきたのは、200グラムのワニ肉ステーキ。メニューには「グリルド・ベイビー・クロコダイル・ステーキ」(9万8千ルピア)とある。
 とりあえず少し切り刻み、臭いをかいでみると、ほとんど無臭。そのまま口に運んでみる。こりこりとした食感。鶏肉などより、はるかに柔らかい。少し脂身もあるが、さらっとしている。動物の肉という感じではなく、むしろ魚の白身のような肉質だが、川魚のような臭みもない。
 調理方法によっては臭みも強いヤギ肉や羊肉とも異なり、ワニ肉はクセがなく、誰にでも受け入れられそう。ブラックペッパーなど多様なスパイスをベースに、ややピリッとしたソースも肉を引き締めている。低脂肪、低カロリー、高たんぱくで、上質のコラーゲンも含まれているという。
 同店によると、体長1メートルほどの生後1―2年のワニで、腹部の肉を使用したサーロイン・ステーキ。珍味も多い豪州からの輸入ではなく、西ジャワで養殖されているワニだという。
 以前、華人が多い北ジャカルタの住宅地付近に養殖場があったが、近年、西ジャワに移転。食用の需要は限られ、サテ(串焼き)用などに細々と飼育されてきた。
 オーナーのマルトノさん(47)は数年前、グランド・インドネシアでワニ肉のナシ・ゴレンやサテのレストランを出店。これが話題になり、真似する店も続出した。そこで今度は、新しい店でステーキに挑戦したという。
 同店でも、ナシ・ゴレン・クロコダイル(4万8000ルピア)やフライド・クロコダイル(7万8000ルピア)などをそろえる。輸入羊肉の「ラム・ステーキ」(8万8千ルピア)などのほか、鶏の形の土器ごと蒸した中国江南地方の料理「ベガー・チキン(叫化鶏)」(16万8千ルピア)など、特に中華料理は充実。豊富なワインとともに楽しめそうだ。(蓜島克彦、写真も)

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