【この店おすすめ】 ウブドのキューバへ
軽快なラテン音楽の生演奏と革命家チェ・ゲバラの大きな肖像画。その前で客を相手にサルサを踊るベレー帽のウェイター、ウェイトレス。「カフェ・ハバナ」は、バリ島ウブドに住むクリスティーナ・ウェルティさんがにぎやかさに恋しくなったら来る店だ。
メニューを開くと、説明を読んでも想像がつかないものが多い。「まず食前酒はキューバらしいものを」とのクリスティーナさんの勧めで、ハバナで生まれ世界中で飲まれるようになったカクテル「モヒート」(7万ルピア)を注文。ラム酒に潰したミントがたっぷり入った爽やかな飲み物だ。
前菜にはエンパナダ(1つ9000ルピア)。野菜や肉を小麦粉の皮に包んで揚げたインドネシアのパステルに似たもので、中身はスパイシーなビーフかチーズから選ぶ。そしてバナナに似たプランテーンの実「プラノス」(2万ルピア)。どちらもキューバの庶民料理という。
キューバと言えば黒豆料理なので「ハバナスタイル・ブラックビーンズ」(豚肉のソーセージ入りが5万8000ルピア、ベジタリアンが5万ルピア)を。意外に薄味で中米料理に馴染みがない人も抵抗なく食べられそうだ。
「モールスタイル・ビーフシチュー、マッシュポテト添え」(6万ルピア)はビーフと野菜で作った蒸し焼き鍋料理。メニューにはチョコレート、唐辛子、クミンシードで風味付けとあるが、こちらも素朴な家庭料理風だ。
お腹が程よく満足したら、ショートパンツにビーチサンダル履きの欧米人らに混じってサルサを踊ろう。サルサのステップは他のダンスに比べるといたってシンプル。初めてでもウェイターが丁寧に教えてくれる。
米カリフォルニア州出身のクリスティーナさんは以前、日本に滞在。バリ島ではアクセサリーのデザインをしていたこともあるが、今は自分が建てたプール付きの素敵なヴィラでのんびり老後を過ごしている。
生演奏は毎晩7時から10時半まで。