日イで同時に川を清掃 チリウン川と多摩川 (2017年11月13日)

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 西ジャワ州ボゴール県からジャカルタ湾に注ぐチリウン川(全長120キロ)と日本の多摩川で11日、清掃活動が行われた。日イの同時清掃は7月、日本のNPO法人「多摩川エコミュージアム」(本部・川崎市多摩区)の理事らが来イし、一緒にチリウン川を清掃した時に約束していたもの。共に午前8時半(インドネシア西部時間)の同時刻に清掃を開始した。
 チリウン川沿いでは、西ジャワ州ボゴール市など6カ所でスタート。午前8時半、ボゴール市では清掃ボランティア団体「きれいなチリウン川運動」のメンバー、ボゴールのチリウン川地域コミュニティーから約20人、日イのメンバーでごみ拾いに取り組むジャカルタお掃除クラブ(芦田つよし代表)から10人、計約30人が集まった。強い日差しが照りつける中、1時間以上かけて川を清掃した。
 同じ時間に多摩川でも清掃活動が行われていることを聞いてルコ(住宅付き店舗)で働くアストゥティさん(50)は「チリウン川の側に住んでいる人でさえ、川のことを気にしない人が多いのに、遠い日本の多摩川の人たちは自分たちの川のように気にかけてくれている。きょうも一緒に掃除をしているなんてとても感動する。姉妹川である多摩川を目指してこれからも清掃活動を頑張る」と笑顔で話した。
 清掃の最後には「ハラパン(希望)・チリウン」と題して画用紙に「チリウン川がいつか透明になるまで頑張ろう!」「多摩川のような川を目指す」などとそれぞれがメッセージを残した。さらに、日本へ向けて「ありがとう、多摩川の皆さん」というメッセージを送った。(上村夏美、写真も)
■日本からエール
 多摩川ではこの日、さわやかな秋晴れに恵まれ、川崎市の多摩川エコミュージアム(松井隆一代表理事)の拠点、二ケ領(にかりょう)せせらぎ館に、在日インドネシア人も含め約30人が集まり、在日インドネシア大使館からジュノル公使参事官も参加した。
 主催者のジャパンお掃除クラブの屋形修代表らがチリウン川の現状や、二つの川の清掃活動が結び付いた経緯を説明。
 その後参加者は白いごみ袋を手に河原に降りて約30分、ごみを拾って歩いた。続いてチリウン川の清掃活動に連帯を表明するため多摩川エコの多藝義明理事の発声でエールを送った。「フレー、フレー、チリウン」「フレー、フレー、ジャカルタ」の声が川面に響きわたった。
 さらに、ジャパンお掃除クラブの槐島はま子さんが、自ら考案した「お掃除ダンス」を披露し、みんなで踊る一幕もあった。
 バリ島の高校と兵庫県の私立高の授業交流を計画しているという会社員、五十嵐駿太さん(25)は兵庫県淡路島から駆けつけた。「芦田さんに声をかけられて参加した。こういう両国の交流がもっと広がってほしい」と話した。

 チリウン川の日 2011年11月11日、南ジャカルタ区タンジュン・バラットの川沿いで全長1メートル40センチ、幅90センチ、体重140キロの希少カメ「タイコガシラスッポン(学名チトラチトラ)」が見つかった。発見を記念し、カメが暮らしやすい環境にする目的で11月11日を「チリウン川の日」とした。毎年、同日にはチリウン川に感謝するイベントや清掃活動が行われている。(臼井研一)

ビデオで多摩川へメッセージを送る参加者ら
ビデオで多摩川へメッセージを送る参加者ら
チリウン川の中に入りごみを拾う子どもたち
チリウン川の中に入りごみを拾う子どもたち

多摩川沿いでごみを拾う参加者=城田道義写す
多摩川沿いでごみを拾う参加者=城田道義写す
インドネシアの方角に向かってエールを送る参加者=城田道義写す
インドネシアの方角に向かってエールを送る参加者=城田道義写す

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