【この店おすすめ】 友人と安く、楽しくご飯を
「友人と楽しく、いろいろといっぱい食べたい、でも安く済ませたい。そんなときに重宝する中華のお店です」。ほっこりとした笑顔と、流暢な日本語で話してくれたのは、普段は日系企業で通訳として働いているシスカ・メガサリさん(23)。友人だけでなく、メニューが豊富なため、職場の人など、どんな人と一緒に訪れても大丈夫なところが重宝している理由という。
席につくなり、まず最初に勧めてくれたのが「アヤム・ゴレン・アラタワン(2万3000ルピア)」。からっと焼き上げたアヤム・ゴレンに3種類の辛さが異なるソースを絡めるとご飯がすすむ。「お肉だけでなく、野菜やスープもいろいろとそろっているんです」とシスカさんが次に勧めてくれたのがブロッコリーやセロリにニンニクのみじん切りをまぶし、餡をかけた「ブロッコリー・バワン・プティ(1万9500ルピア)」に、きのこや野菜、お酢が効いた「スープ・アサム・プダス(2万9000ルピア)」だ。辛さが控えめで、それぞれが三人前ほどの量で確かに友人と一緒に取り合うのに最適な上、お財布にやさしい。
口休めには「中国茶(1万2000ルピア)」。ほっとする味。
麺類も豊富で「バックミー・シーフード・シンガポール(2万3000ルピア)」はエビや貝類が絡んだ濃いめの餡。それでもしつこい味付けではなく、最後まで飽きずに食べられる料理がそろっている。
ビナ・ヌサンタラ大学の日本語学科を卒業した後、数社の日系企業で通訳として働き、携帯電話には日本のお笑い番組をダウンロードして「よく見ています」というほど日本づくしのシスカさん。一緒にいると日本人と話していると勘違いしてしまうほど日本語も堪能だが、これまでに一度も日本を訪れたことがないという。「それでも今年はお金をためて、日本へ観光をしにいくことが目標。京都や奈良、大阪にいって有名なお寺や街並を見てみたい」と楽しそうに語る姿を見ていると、なんだか無性に日本へ帰りたくなってしまった。