【本田圭佑選手inジャカルタ】「イケメンですね」 テレビインタビューに絶句

 サッカー日本代表の本田圭佑選手(30)がジャカルタを訪問した。本田選手は4年前から子ども向けのサッカー教室を開いている。今回は台湾とカンボジア、インドネシアを訪問し、台北とジャカルタで教室を開催。4日間で3カ国という強行軍で、最長が30時間滞在したジャカルタだ。日本から取材に来た日本テレビのスタッフと一緒に本田選手を追いかけた。          
 6月10日、シンガポール発のガルーダ航空機でスカルノハッタ空港に到着した本田選手は、黒の上下とサングラス姿で現れた。以前テレビで見た成田空港に降り立つ姿と同じ感じだが、大勢のファンが集まりスマホで写真を撮られるようなことはジャカルタでは起きなかった。本田選手のインドネシア訪問が伝わっていなかったからだろう。
 それでも車に乗り込むまでの数分の間に「ケイスケ・ホンダ」という声が何度か飛んだ。インドネシアにもファンクラブがあるイタリア・セリエAの名門ACミランで10番を背負う日本人ホンダは、サッカーファンが多いインドネシアでは大スターだ。
 私は初めて本田選手を間近に見た。思っていたより長身で、体ががっしりしている。そしてカッコイイ。10年前から「本田番」をしている日本テレビ記者によると、身長は182センチ、体格は数年前より筋肉質になったという。

■民放テレビ局へ
 本田選手のジャカルタ初の訪問先は、民放テレビ局RCTI。全国ネットのニュース番組「スプタル・インドネシア」のキャスターにインタビューを受ける。私たちの車は本田選手一行より早く、30分ほどで西ジャカルタ・クボンジュルックのRCTIに着いた。
 キャスターのディアンさんがインタビューの準備をしていた。小柄で気さくな女性だが、有名な本田選手に会うのでドキドキしているという。
 本田選手には英語で話をすることになっているという。「日本語であいさつしたいので何と言えばいいですか」とインドネシア語で聞かれたので、「こんにちは、本田さん、と言えばいいです」と答えた。
 次は「本田さんはハンサムですね」と日本語で言いたいというので、「本田さん、イケメンですね」の方がいいと教えた。
 しばらくして到着した本田選手はRCTIのスタッフらとあいさつを交わした。ディアンさんは「こんにちは、本田さん」ではなく、「ハロー、ミスター・ホンダ」と言った。

■英語でスラスラ
 インタビューが始まった。ディアンさんが「こんにちは、本田さん」とあいさつすると、本田選手も「こんにちは」と答えた。
 「本田さん、イケメンですね」と目を見つめてディアンさんが言うと、本田選手は驚いた様子で一瞬絶句した。ディアンさんの先制ゴールが決まった感じがして、私もうれしかった。
 本田選手は2008年、Jリーグの名古屋グランパスからオランダのチームに移籍した。全く英語ができず困ったので、先生を付けて英会話を学んだ。サッカーで大切なことの一つはコミュニケーション。特に外国人選手としてチームで活躍するためには言葉ができることが重要だと本田選手は言う。これではいけないというプレッシャーが英語を学ぶモチベーションになったという。ディアンさんの質問に本田選手はスラスラと英語で答えていた。私はいいパスがつながっている感じがした。
(紀行作家・小松邦康、写真も)(つづく)

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