【この店おすすめ】 みんなの「ワギュウ」
韓国料理屋が軒を連ねるセノパティ通りの脇をちょっと入ったところにあるステーキ屋「ステーキホテル・バイ・ホリコー!」。ワルンとファストフード店を折衷した内装で、庶民がわいわい話しながらステーキを食べている。
土日は店の前に列ができる。人気の秘訣は、「ワギュウ」が10万ルピア程度と「お求めやすく」食べられること。共同オーナーのテレビ・キャスターが番組で紹介したことで知名度も上がり、一躍人気店になった。本店は2号店で、1号店はクバヨラン・バル。最近、シンガポールにも出店した。
さっそく「ワギュウ・サーロイン」(9万5000ルピア)をウェルダンで注文。タレはバーベキュー、ブラックペッパー、マッシュルームの3種から選ぶことができる。飲み物は甘みのあるアイス・グリーンティー(1万3500ルピア)。
白い煙を噴き上げた皿がやってきた。ナイフがするすると入り、油がじゅうとしみ出て上等な感じだ。ただただ、おいしい。
「この店はテレビで知りました。とても人気があるんですよ」と今回の紹介者、日本語月刊誌さらさ(SARASA)の敏腕リポーター、フリシリア・シェニーさん(23)。レストラン紹介や旅行に関する記事を日本語で書き上げる才女だ。
シェニーさんはナショナル大学日本語学科の講義に飽きたらず、国際交流基金の日本語講座でも3年学んだ勉強家。
「どうして日本語を勉強しようと思ったのですか?」と聞いてみた。「日本は土地は小さいのに、経済、社会がとても進んでいる国でしょう。だから幼いころから、すごい人たちだなと思っていたのですよ」と満額回答だ。
彼女は幼いころから英語を教わって育ち、高校生のときにはかなり上手になった。大学では違う言語を勉強してみたくなり、以前から興味のあった日本語を選んだ。もちろん若者の例に漏れず日本のポップカルチャーが大好き。
「さっき有名な人が来ていましたよ」とシェニーさん。どうやら芸能人とすれ違いになったようだ。リアンティというすらっとした女優さんがいたらしいが、あっさり見逃してしまった。まあ、ステーキがおいしければそれでいいか・・。