日イカップルが交流会 「サヤンの会」日本で設立 国際結婚の悩み語り合う

 日本人とインドネシア人の国際結婚の際に生じる悩みや不安を当事者同士で語り合い、情報を交換することを目的に「サヤン(愛しいの意)の会」が東京で設立され、第1回交流会を1日、東京・目黒のインドネシアレストラン「チャベ」で開いた。インドネシア人と婚姻、婚約、交際中の日本人4人が参加した。会の発起人で管理人を務めるのは、日本で唯一人のインドネシア人専門の行政書士、廣瀬さやかさん(30)。「仕事を通じて国際結婚に関する相談を受けることが多く、当事者間で話せる場を作りたかった」と話している。

 「サヤンの会」は日本人とインドネシア人の間で婚姻中、婚約中、交際中の男女を対象とし、日本在住・海外在住は問わない。2014年12月に発足し、同会のフェイスブックを通じてメンバーを募集、現在16人が参加する。内訳は日本人が13人(うち男性5人)、3人がインドネシア人女性。既婚者と婚約中の人が多く夫婦で加入するメンバーもいる。
 交流会には30〜50代の男女が参加した。国家公務員の辻景太郎さん(30)は8月、イカ・アニンディア・プトゥリさん(29)と東ジャワ州マグタンで結婚式を挙げる。2人は2年半前に留学先の米ロサンゼルスの大学で知り合った。現在国家公務員としてジャカルタで働くイカさんとは遠距離恋愛中だ。「仕事のこともあり結婚後もしばらくは別居となるが、2、3年以内にはインドネシアに行くことも念頭に考えている」とし、「現地での結婚式の手順など知らないことが聞けて良かった」と話した。
 ジャカルタのメディア業界で働くインドネシア人の夫と結婚している30代の主婦は、8月に第一子出産を控え現在日本帰国中。これまで留学、仕事でインドネシアで7年間生活した経験をもつが、「子どもの戸籍登録など出生後のことや教育などについて相談したいと思った」と話す。
 他にも「いろいろなケースのカップルの話が聞けて参考になった」、「結婚に至るまでの苦労や失敗した話も聞いてみたい」という声が上がった。廣瀬さんは「国際結婚するまでの手続きの大変さもあるが、結婚後もさまざまな問題に直面すると思う。悩みや経験を共有して日イカップルのよりどころになるような会に育っていけるとうれしい」と話した。
 今後も定期的にメンバー同士で集まる会を開き、インドネシア料理・日本料理の作り方を学ぶ機会ももちたい、という。また「インドネシア人からの話も聞けるように呼びかけたい」と広がりに期待した。(阿部敬一、写真も)

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