【この店おすすめ】 ゆったり空間 語らいの場 カサ 

 店内に灯るロウソクやランプ。ソファー席。深夜まで酒や食事を楽しむ人々でにぎわう南ジャカルタのクマン・ラヤ通りで、若者を中心にひときわ人気を集めているのがカフェ・バー「Casa」だ。アドリさん(29)は、その魅力を「にぎやかな雰囲気の中、ゆったりとくつろげる空間」と語る。
 店内にミニDJブースを設け、時間帯や客に合わせて音楽を選ぶ。誕生日会で訪れた団体客には誕生日ソングをかけ、従業員も一緒になって祝う家族的な雰囲気が、客の心を離さない。
 2006年に開店。カクテルやワインなどのお酒にもこだわる。読んでいるだけで楽しくなるのが、カクテルのレシピを絵つきで紹介する手作りメニューだ。《ホワイト・チョコレート・マティーニ=ウォッカ、クレーム・ドゥ・カカオ、ホワイトチョコレート》。シェイカーを振る氷の音が店内で流れる洋楽に混じり、バーカウンターではバーテンダーを交えた雑談を女性客が楽しんでいた。
 この日、注文したアルゼンチン産ワイン「アルゲント・ソーヴィニヨン・ブラン」は、口当たりの良さが特徴。赤と白のワインやシャンパンを取りそろえ、値段は1ボトル38万5000ルピアから。
 料理は、ピザやパスタなどのイタリア料理がメイン。ガーリックやバジル、たまねぎがふんだんに入った南イタリア風トマトソースを使う「チキン・ピカタ・スパゲッティ・マリナーラ」(6万5000ルピア)=写真=は、太麺で歯ごたえが残るアルデンテの食感と、ハーブとトマトの爽やかな香りが特徴だ。「ビーフ・ペパロニ・ディアボラ・ピッツァ」(6万ルピア)は、薄生地に牛肉のサラミとチーズをのせ、胡椒を効かせている。
 広告代理店に勤めるアドリさん。父が日本のインドネシア総領事館に以前勤めており、神戸で生まれ育ち、20年間を過ごした。1995年には阪神・淡路大震災を経験した。インドネシア大学を卒業し、現在はこれまでに培った両国の文化や習慣、風習に関する知識を仕事に生かし、広告マンとして日夜、奮闘中だ。
 Casaでこれまでに撮影した友人との写真は、大切にパソコンに保存してある。友人との語らいの場、それがアドリさんにとってのCasaだ。

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