【この店おすすめ】喧噪から離れて
アプローチを経ると緑の庭が目に入る。慌ただしいジャカルタの喧騒を離れて、欧州のこじんまりとした田舎のレストランに来たような気分だ。
日刊紙コランテンポのジャカルタ州政担当記者アトミ・プルティウィさん(25)がカップルに人気のクマヨランバルの西洋・日本食レストラン「ビストロノミー」を紹介してくれた。
シェフのおすすめ、「グリルサーモンわさび照り焼き」(13万ルピア)を注文。サーモン・辛いもの好きのインドネシア人に人気のようだ。ふっくらと焼き上がったサーモンにわさび風味の照り焼きソースをかけて食べる。想像したほどわさびのパンチはなく、すっきりした照り焼きソース。ほどよく油がのったサーモンと相性が良い。
プルティウィさんは、こちらも人気メニューという「チキンステーキ・ハラペーニョ照り焼きソース」(10万ルピア)。丁寧に小高く盛られたチキンステーキの上の、真っ赤なトウガラシ(ハラペーニョ)が食欲をそそる。
デザートはマンゴープリン(6万ルピア)がおすすめという。他にもパスタや寿司もある。シェフによると今年は和と洋のフュージョンメニューに力を入れる。
自慢はテラス席だ。外の通りが見えない作りになっている。庭に所狭しと植えられた緑がゆったりとした時間を演出しているようだ。
ここの雰囲気が今、インドネシアのメディアで話題だという。コラン・テンポも取り上げたことがあり、この日もテレビ局の取材が入っていた。
予約すればパーティーも可能で、「女子会」や日本人会の懇親会もよく開かれているという。 (文・写真:堀之内健史)